如月五月の「ちょっと気になる話題、情報を斜め視線から」

ちょっと気になる話題、情報を斜め視線で解説

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

マンションの総会議事録には購入希望者への開示義務がある

「修繕積立金」不足の裏にある根本的な問題点(東洋経済オンライン) 住宅情報サービスのSUUMOジャーナルの執筆した誤った記事「『修繕積立金』不足の裏にある根本的な問題点」が6月30日付けの東洋経済オンラインに掲載された。 問題の個所は、3ページ目にある…

三井住友銀行の行員は東京五輪のTシャツを着るか?

メガバンクの一角である三井住友銀行が、この夏本店勤務の行員にTシャツ、Gパンでの勤務を認めるこちにしたそうだ。関連記事日本経済新聞6月25日(Tシャツ・ジーパンOK 三井住友銀の本社、夏限定で試行) 個人的に、金融機関特に銀行では、男性はネクタイ、…

婚活市場にまだいた! 42歳の大手金融機関マザコン男

姑が過剰介入する結婚に絶望した彼女の告白(東洋経済オンライン) 婚活市場には、まだこんな男が生息していたのか、と思わせる記事「姑が過剰介入する結婚に絶望した彼女の告白」が6月27日付けの東洋経済オンラインに掲載された。 記事は女性が2回目の男性…

本当に「売れる家」「売れない家」?

SUUMO新築マンション2019.6.25号 前回5月28日の記事「住宅情報誌SUUMOが一転して面白くなった!」で、無料住宅情報誌SUUMOの内容が急激に面白くなったことを書いたが、今回は「また内容が微妙になってきた」という指摘である。 表紙にデカデカと書かれている…

中高年男性よ、心と身体を動かせ、感動を取り戻せ!

バカになれ 人生の勢いの取り戻し方(朝日新書) 齋藤 孝 タイトル「バカになれ」は、仕事に全精力を注ぎ込んできたものの、気力・体力が衰え、人生に諦めを感じている中高年男性に向けた応援メッセージである。 第一章では、人生を苦しくする三本の鎖として…

人口減少への対応策は、自治体の集約ではなく社会のドット化

未来の地図帳 人口減少日本で各地に起きること (講談社現代新書) 河合 雅司 少子高齢化の進展で人口減少が避けられない日本。 著者は前著「未来の年表」で掲げた「戦略的に縮む」という手法について、地域間での格差に注目、人口が激減する大多数の「地方」…

タワーマンションの寿命は実質30年だ

限界のタワーマンション(集英社新書) 榊 淳司 2000年以降タワーマンションが続々と建設され、俗にいう「タワマン」ブームが始まった頃からこの潮流に疑問を抱いていたマンション専門家である著者の「アンチ・タワマン」総力本である。 著者の言い分を簡単…

運用コストに言及しない投信会社社長の笑ってしまう言い分

長期投資でも実はアクティブ投信が有利な理由(東洋経済オンライン) 6月13日付けの東洋経済オンラインに「長期投資でも実はアクティブ投信が有利な理由」というタイトルのセゾン投信の中野晴啓社長のインタビュー記事が掲載されていた。 その内容を要約する…

警戒すべきはロシアの仕掛ける情報戦

ドキュメント-誘導工作-( 中公新書ラクレ) 飯塚 恵子 本書のタイトルの原題は「inluence operations」だそうで、直訳すると「影響作戦」になるが、台湾で訳された「誘導工作」が一番ぴったりくる、との考察に基づいている。 サブタイトルにもあるが「誘…

不動産屋に徳目を求めるのは、「八百屋で魚をくれ」というのに等しい

不動産会社の印象が悪化したわかりやすい経緯(東洋経済オンライン) 中川 寛子 : 東京情報堂代表 6月10日付けの東洋経済オンラインに賃貸不動産営業に関する記事「不動産会社の印象が悪化したわかりやすい経緯」が掲載された。 その要旨は、世の中のビジネ…

「精神論」による定年後の処世術

定年をどう生きるか 岸見一郎 これまで何冊か定年後の生き方をテーマにしたシニア本は読んできたが、どの書籍とも方向性というかアプローチの方法が異なるという点では、異色の内容である。 「はじめに」にあるように、定年を「人はなぜ生きるのか、どう生き…

昭和のオジサンが評価されている7つの視点

オジサンはなぜカン違いするのか(廣済堂新書) 香山リカ 昭和なオジサンは「時代が変わったことに気づくべきだ」。 著者の伝えたいことを一言で表現すると、こういうことになると思う。 本書では、いわゆる自分の各種ハラスメント行為が大きく時代遅れにな…

日本史ではなく日本近現代史である

日本史A 改訂版(山川出版) 老川慶喜、加藤陽子、鈴木淳、高埜利彦、高村直助 結論から言えば、本書のタイトル「日本史」は誤解を招くだろう。正確には「日本近現代史」であり、史実としては明治維新以降の内容しかカバーしていない。 逆の見方をすると、同…

緻密な調査と取材、「公安」の概要がわかる良書

内閣情報調査室 公安警察、公安調査庁との三つ巴の闘い(幻冬舎新書) 今井 良 タイトルは「内閣情報調査室」だが、その内容は政府が統括する「公安」に関する組織とその具体的な仕事についてだ。 つまり、内閣が直接管轄する同調査室に加えて、警視庁公安部…