如月五月の「ちょっと気になる話題、情報を斜め視線から」

ちょっと気になる話題、情報を斜め視線で解説

ビジネス

「おカネ」というよりは「社会インフラ」の未来予想

お金の未来年表 (SB新書) 朝倉 智也 「お金の未来年表」というタイトルから、この本に興味を持った人は、将来の株式や不動産などの資産価値に関する予想やそれに対応する資産運用のノウハウを期待するかもしれない。 水を差すようで恐縮だが、読後の感想を…

偽ブランド品ビジネスはそう簡単には終わらない

偽ブランド品の横行が「昭和に逆戻り」する事情(東洋経済オンライン) 中野 大樹 : 東洋経済 記者 高級ファッションなどの偽ブランド品を個人に販売するビジネスが、過去の一時期の隆盛を取り戻しているらしい。 7月4日付け東洋経済オンラインに「偽ブランド…

「言葉」も「思考」も現実化するらしい

「自分はダメ親」と悩む人を変える"魔法の言葉"(東洋経済オンライン) 7月4日付けの東洋経済オンラインに「『自分はダメ親』と悩む人を変える"魔法の言葉"」という記事が掲載された。子育てに失敗していると認識している3人の子供の母親が、どうしていいかわ…

サラリーマンが不動産投資をするならREITがオススメ

収益か投資家保護か「不動産情報サイト」の憂鬱(東洋経済オンライン) 7月3日の東洋経済オンラインに「収益か投資家保護か『不動産情報サイト』の憂鬱」という記事が掲載された。 大まかな内容はWebサイトで投資用不動産物件のビジネスを手掛ける各社が、投…

マンションの総会議事録には購入希望者への開示義務がある

「修繕積立金」不足の裏にある根本的な問題点(東洋経済オンライン) 住宅情報サービスのSUUMOジャーナルの執筆した誤った記事「『修繕積立金』不足の裏にある根本的な問題点」が6月30日付けの東洋経済オンラインに掲載された。 問題の個所は、3ページ目にある…

三井住友銀行の行員は東京五輪のTシャツを着るか?

メガバンクの一角である三井住友銀行が、この夏本店勤務の行員にTシャツ、Gパンでの勤務を認めるこちにしたそうだ。関連記事日本経済新聞6月25日(Tシャツ・ジーパンOK 三井住友銀の本社、夏限定で試行) 個人的に、金融機関特に銀行では、男性はネクタイ、…

人口減少への対応策は、自治体の集約ではなく社会のドット化

未来の地図帳 人口減少日本で各地に起きること (講談社現代新書) 河合 雅司 少子高齢化の進展で人口減少が避けられない日本。 著者は前著「未来の年表」で掲げた「戦略的に縮む」という手法について、地域間での格差に注目、人口が激減する大多数の「地方」…

不動産屋に徳目を求めるのは、「八百屋で魚をくれ」というのに等しい

不動産会社の印象が悪化したわかりやすい経緯(東洋経済オンライン) 中川 寛子 : 東京情報堂代表 6月10日付けの東洋経済オンラインに賃貸不動産営業に関する記事「不動産会社の印象が悪化したわかりやすい経緯」が掲載された。 その要旨は、世の中のビジネ…

昭和のオジサンが評価されている7つの視点

オジサンはなぜカン違いするのか(廣済堂新書) 香山リカ 昭和なオジサンは「時代が変わったことに気づくべきだ」。 著者の伝えたいことを一言で表現すると、こういうことになると思う。 本書では、いわゆる自分の各種ハラスメント行為が大きく時代遅れにな…

「教養」とは情報を結び付けて生かす「力」

東大教授が考えるあたらしい教養 (幻冬舎新書) 垣裕子, 柳川範之 最近ビジネスマンの間で何かと話題に上ることが多い「教養」について、東京大学の教授2人が解説する本である。 とは言え、「はじめに」で「本書は教養と呼ばれる知識を得るための本ではな…

住宅情報誌SUUMOが一転して面白くなった!

SUUMO新築マンション2019.5.28号 4月16日付けの当ブログで「住宅情報誌SUUMOの縮小が止まらない。最近のマンション動向を反映?」という記事を掲載、内容の劣化が著しいことを指摘したのだが、本日発行された5月28日号を読んで驚いた。前号までと比べて内容…

「意見」は聞くが「結論」は譲らない政治家の本音

実行力 結果を出す「仕組み」の作りかた(PHP新書) 橋下徹 本書のキモは2つ。組織のトップに立つ者の物事の進め方の要点とその実績、そしてもはや著者のライフワークとの言うべき大阪都構想の狙いだ。 一つ目のトップの在り方だが、橋下氏のやり方のポイン…

読む価値があるのは全182ページ中、第三章の36ページ

世界が変わる「視点」の見つけ方 未踏領域のデザイン戦略 佐藤 可士和 何とも厳しい評価のタイトルだが、読後の感想はそのままである。 当然ながら読み手の価値観は様々なので異論はあろうが、なぜ私がそう感じたかと言えば、第二章までの143ページ(全体の7…

観光は有望な事業になりうるが、弊害も多大。「適切な」管理、制限は不可欠

観光亡国論 アレックス・カー, 清野 由美 2019年3月11日 著者のアレックス・カー氏は来日して55年、自ら築300年の古民家を購入し、地域再生コンサル等を手掛け る「観光」の専門家である。 本書では、政府主導で「観光立国」を目指す日本が観光客の急増に対…

日本の命運は「ポリテック」が握る。カギは住民の理解

日本進化論 落合 陽一 2019年1月10日 ポリテックとは、政治(Politics)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた造語だが、著者との対談の なかで、小泉進次郎氏は「『テクノロジーによって何が可能になるか』といった観点を政治の議論に取り入れ ていく…

幅広いジャンルをカバーした「情報の取扱説明書」

勝つための情報学 バーチャルからリアルへ 山村 明義 2018年12月27日 本書の経歴によれば、金融業界誌や出版社などで情報収集・発信を35年間手掛けてきたジャーナリストであ る著者の「情報学」である。 読後の感想を言えば、長年の取材経験に基づいた「情報…

パズル作家の書いた「頭の体操」、ビジネスの役には・・?

生き残れるビジネスマンになる21の思考実験 北村 良子 2018年12月27日 パズル作家という異色の肩書を持つ著者が、ビジネスマン向けに「思考実験」という切り口で書いた本で ある。 取り上げる思考実験の例題には、「囚人のジレンマ」のように有名な内容も含…

まずは「一点突破」で旗を揚げよ!

自分マーケティング―― 一点突破で「その他大勢」から抜け出す 川上 徹也 2018年12月3日 コピーライターで「ストーリーブランディング」を得意とする著者が、会社での「その他大勢から抜け出す」 ことを目標に執筆した「自らを周囲にアピールする」ためのテク…

これ以上易しい入門書はなさそうだが、それでも後半は難しい・・・

マンガでわかる統計学入門 滝川好夫 2018年11月23日 統計学をまったく知らない初心者にも分かるように、マンガで書かれた入門書である。 しかも、登場人物はすべて若い女性という何とも心憎いまでの「統計への抵抗感排除」への配慮が感じられ るのは感心する…

「値下げ」しても「値上げ」しても儲かる価格戦略のキモを紹介

なんで、その価格で売れちゃうの? 行動経済学でわかる「値づけの科学」 永井 孝尚 2018年11月20日 「利益が出ない」ビジネス全般に対して、行動経済学に基づいて価格戦略の手法を解説する内容である。 本書は2部構成になっていて、第1部の「値下げでも儲か…

マカオのカジノの実態を解説。成功のカギは中国の富裕層

カジノエージェントが見た天国と地獄 2018年10月13日 世界のカジノ先進国「マカオ」で働く著者が、カジノの仕組みをギャンブルに詳しくない人も分かるように 丁寧に解説する本である。 日本でも、今年カジノ施設を含むIR実施法が成立したが、総じてカジノに…

栄枯盛衰の激しい居酒屋業界の歴史に迫る。黎明期は「朝食を夜10時に」

居酒屋チェーン戦国史 2018年10月10日 外食業界のなかでも特に競争が厳しいのが「居酒屋」だ。参入障壁が低く、素人でも300-400万円もあれば 開業できるが、3年で5軒に2~3件は閉店するという(P20)。 第一章では、この居酒屋チェーンの、元祖である「…

「未来の年表」のビジネス版。分かりやすい発想と展開が面白い

未来の稼ぎ方 ビジネス年表2019-2038 2018年10月4日 昨年話題となった「未来の年表」のビジネス版というのが一読した感想だった。 本書の特徴は、各章の構造がはっきりしていること。具体的には、2019年から2038年までの20年間を一年 ごとにテーマ別に章立て…

中年世代に「自立」への決断を迫る。選択肢のアドバイスは具体的

定年まで待つな! 一生稼げる逆転のキャリア戦略 2018年9月20日 最近元気がないと言われる中年世代に対して、「いまの仕事だけに執着せず、新たな可能性に賭けてみるべ きだ」と提言する本である。 第一章で、高齢化社会の進展による社会保障費の増大で「老後…

AI失業は30年前から始まっており、今後さらに加速する

「AI失業」前夜―これから5年、職場で起きること 2018年8月19日 AIの普及による仕事への影響については、世間では「限定的で恐れることはない」という楽観的な意見と 「相当量の仕事が不要になる」という悲観的な見方に分かれているように見えるが、前者は「…

意外に面白い「統計思考」、例題が実践的で役に立つ

できる人は統計思考で判断する 2018年8月6日 日本生命系列の研究所でアクチュアリー(保険数理の専門職)である著者が、「統計」という概念を分かり やすく解説する本である。 個人的に「統計」という分野に関心はあったのだが、見かける書籍には「何たら統…

「週休3日制」は社員の職務への責任感を引き上げる 将来Yahoo知恵袋のランクが「信用」評価される時代に?

残業の9割はいらない ヤフーが実践する幸せな働き方 2018年7月25日 週休3日制度を打ち出して注目を集めたヤフーの常務執行役員が、同制度の意味と目的並びに、現在の「働 き方改革」及び「成果主義」の問題点と解決策を解説する本である。 タイトルは「残業…

50代に立ちはだかる36の壁、残留組・独立組双方への現実的なアドバイス

会社人生、五十路の壁 サラリーマンの分岐点 2018年7月18日 主として50代のサラリーマンに向けて書かれた、元みずほ銀行員で作家の江上剛氏からのメッセージである。 現在50代のサラリーマンは、定年までの自分のポジションが見えているものである。多くは現…

実現可能性の高いEVの未来図、無人タクシーは無料になる?

EVと自動運転――クルマをどう変えるか 2018年5月25日 具体的なデータをもとに、EV及び自動運転の未来図を分かりやすく描いた本である。 第1章では、自動車業界を取り巻く「モノ」から「コト」への環境の変化、第2章では独VWと中国の推進 するEV化の現状とFCV…

「官製価格」は消費者にも企業にも不利益となる、楽天イーグルスを見習え!

「価格」を疑え - なぜビールは値上がり続けるのか 2018年5月12日 酒類小売店を保護を目的としていたビール価格や、「ゼロ円端末」を規制する携帯電話会社への介入・規制 などの具体例を取り上げ、結果として、「価格の官製化」はモノを買う側の消費者にも、…