如月五月の「ちょっと気になる話題、情報を斜め視線から」

ちょっと気になる話題、情報を斜め視線で解説

不動産・街・都市

ようやくタワマンブームへの危機感が高まってきた

神戸市がブチ上げた『タワマン禁止令』の波紋(東洋経済オンライン) 一井 純 : 東洋経済 記者 東京都心部でのタワマン建築はまだ活況だが、この流れにストップをかける動きが地方から出てきた。 7月11日付けの東洋経済オンラインの記事「神戸市がブチ上げた…

「おカネ」というよりは「社会インフラ」の未来予想

お金の未来年表 (SB新書) 朝倉 智也 「お金の未来年表」というタイトルから、この本に興味を持った人は、将来の株式や不動産などの資産価値に関する予想やそれに対応する資産運用のノウハウを期待するかもしれない。 水を差すようで恐縮だが、読後の感想を…

サラリーマンが不動産投資をするならREITがオススメ

収益か投資家保護か「不動産情報サイト」の憂鬱(東洋経済オンライン) 7月3日の東洋経済オンラインに「収益か投資家保護か『不動産情報サイト』の憂鬱」という記事が掲載された。 大まかな内容はWebサイトで投資用不動産物件のビジネスを手掛ける各社が、投…

マンションの総会議事録には購入希望者への開示義務がある

「修繕積立金」不足の裏にある根本的な問題点(東洋経済オンライン) 住宅情報サービスのSUUMOジャーナルの執筆した誤った記事「『修繕積立金』不足の裏にある根本的な問題点」が6月30日付けの東洋経済オンラインに掲載された。 問題の個所は、3ページ目にある…

本当に「売れる家」「売れない家」?

SUUMO新築マンション2019.6.25号 前回5月28日の記事「住宅情報誌SUUMOが一転して面白くなった!」で、無料住宅情報誌SUUMOの内容が急激に面白くなったことを書いたが、今回は「また内容が微妙になってきた」という指摘である。 表紙にデカデカと書かれている…

人口減少への対応策は、自治体の集約ではなく社会のドット化

未来の地図帳 人口減少日本で各地に起きること (講談社現代新書) 河合 雅司 少子高齢化の進展で人口減少が避けられない日本。 著者は前著「未来の年表」で掲げた「戦略的に縮む」という手法について、地域間での格差に注目、人口が激減する大多数の「地方」…

タワーマンションの寿命は実質30年だ

限界のタワーマンション(集英社新書) 榊 淳司 2000年以降タワーマンションが続々と建設され、俗にいう「タワマン」ブームが始まった頃からこの潮流に疑問を抱いていたマンション専門家である著者の「アンチ・タワマン」総力本である。 著者の言い分を簡単…

不動産屋に徳目を求めるのは、「八百屋で魚をくれ」というのに等しい

不動産会社の印象が悪化したわかりやすい経緯(東洋経済オンライン) 中川 寛子 : 東京情報堂代表 6月10日付けの東洋経済オンラインに賃貸不動産営業に関する記事「不動産会社の印象が悪化したわかりやすい経緯」が掲載された。 その要旨は、世の中のビジネ…

住宅情報誌SUUMOが一転して面白くなった!

SUUMO新築マンション2019.5.28号 4月16日付けの当ブログで「住宅情報誌SUUMOの縮小が止まらない。最近のマンション動向を反映?」という記事を掲載、内容の劣化が著しいことを指摘したのだが、本日発行された5月28日号を読んで驚いた。前号までと比べて内容…

晴海フラッグ、見落としがちな2つの視点

話題の晴海フラッグを見てきた 総分譲戸数4145戸というとてつもない規模の湾岸マンション「晴海フラッグ」の販売が5月に始まるというので、現地を見学してきた。 【工事の進むPARK VILLAGE側】 東京オリンピック選手村の再利用ということもあって話題を集め…

住宅情報誌SUUMOの縮小が止まらない。最近のマンション動向を反映?

SUUMO新築マンション2019.4.16号 駅ナカのスタンドに置かれている新築マンション情報のフリーペーパーSUUMOの掲載内容の縮小が止まらない。 今年に入って週刊発行だったのが隔週刊に変更になったのだが、掲載される物件の数も減少、最新の4.16号(東京市部・…

歴史を知るには役に立つが、「反骨」な内容は少ない

東京人 2019年 05 月号 2019年4月3日 この「東京人」という雑誌を手に取るのは初めてなので、本誌の読者層や過去の経緯などは知らないので 恐縮だが、店頭で表紙の特集(多摩・武蔵野)に惹かれて読んでみた。 タイトルは「反骨の多摩、武蔵野」だが、その内…

観光は有望な事業になりうるが、弊害も多大。「適切な」管理、制限は不可欠

観光亡国論 アレックス・カー, 清野 由美 2019年3月11日 著者のアレックス・カー氏は来日して55年、自ら築300年の古民家を購入し、地域再生コンサル等を手掛け る「観光」の専門家である。 本書では、政府主導で「観光立国」を目指す日本が観光客の急増に対…

マンションの買い手に問う。「将来のリスクを背負う覚悟はあるか」

負動産時代 マイナス価格となる家と土地 朝日新聞取材班 2019年2月23日 都心ではタワー型を中心に分譲マンションに根強い需要があるが、本書はマンション 購入、賃貸アパート経営などで将来抱えることになる多大な不動産のリスクに警鐘を鳴 らしている。 前…

不動産の選択基準は「街」になる

街間格差-オリンピック後に輝く街、くすむ街 牧野 知弘 2019年1月11日 大手デベロッパー出身で東京の不動産市場に精通し、わかりやすい解説を個人的に高く評価している牧野氏 の最新刊である。 今回のテーマは「街」。これまで東京23区の地域差は「行政区」…

不動産投資は「投資」ではなく「事業」だ。サラリーマンは圧倒的不利

不動産投資にだまされるな-「テクニック」から「本質」の時代へ 山田 寛英 2018年11月11日 『サラリーマン大家さん、不動産投資で年収アップ!』という広告を見て、その気になったり、疑問を持た ない人は、間違いなく「不動産投資」に向いていない。 この程…

栄枯盛衰、ライバルとの競争、改めて知る地方都市の現状と課題

地方都市の持続可能性 田村 秀 2018年11月7日 本書のテーマは「地方都市」である。 著者は、自治省出身の地方自治の専門家で、住居のあるさいたま市と勤務地の新潟を毎年50往復、講師とし て年間20-30回の出張をこなしていたそうだ。その意味では、実際に地…

原発が住居と隣り合わせで存在している理由が分かる本

原発都市 歪められた都市開発の未来 2018年10月6日 著者は、茨城大学教授で都市工学を専門としている。茨城と言えば、原子力に関する知識が乏しい私でも「 東海村」の名前が挙がるが、本書はその東海村が何故「原子力村」と呼ばれるようになったか、またどう…

マンションを買うには相当の覚悟が必要だ。8割以上が資産価値下落か廃墟に

100年マンション資産になる住まいの育てかた 2018年9月13日 個人的に、良識のあるマンションの専門家として評価している長嶋氏の最新刊である。 内容は、マンションの未来図、長寿命化の問題点、良好な管理組合の事例紹介、資産維持のための提言から 構成さ…

田舎への移住は自殺行為だ! 「住む」のではなく「いいとこ取り」をすべき

田舎暮らしに殺されない法 2018年8月15日 男性特に会社員は、定年が近づくと何故か「田舎暮らし」への憧れが生じるものらしい。 テレビ番組や雑誌の特集で、定年後に田舎に移住した元都会人の自然に囲まれた生活を見聞きして、自分も 同じような環境で暮らし…

中央線の「沿線」がメインのガイドブック、関連の豆知識は豊富

JR中央線沿線の不思議と謎 東京近郊編 2018年7月9日 JR東日本の中でも通勤・通学路線として存在感が高く、自分が沿線に住んでいることもあり中央線に関心が あったので「中央線」というタイトルに惹かれて読んでみた。 中央線そのものの「路線」「駅」などの…

元国税調査官「定年前後の収入確保のテクニック」を伝授、ちょっとした手続きで100万円の差

やってはいけない老後対策 2018年4月30日 元国税調査官が語る「資金、生活面での定年後・老後対策」である。 対象は、サラーリーマンから自営業者までカバーしているが、公的年金の現状と有利な受け取り方(第1 章)、退職金の受け取り方(第2章)、定年後の…

住みやすい街を巡る「不都合な真実」 あなたの住まいの常識、間違ってます!

住みたいまちランキングの罠 2018年3月15日 駅ナカにある住宅情報無料誌SUUMOやマンション特集の雑誌記事などで掲載される「住みたいまちランキ ング」の現実を様々な視点から分析、安易な同意や納得に警鐘を鳴らす異色の本である。 具体的には前半で、 ・保…

不動産屋を信ずるべからず。どうしようもない輩がいるのは事実。情報武装して立ち向かうべし

正直不動産(1) 2018年1月25日 学生時代に渋谷で賃貸不動産物件の営業のアルバイト経験あり、宅建士の資格も持っています。現在は 不動産とは無縁の職業です。 結論から言えば、本書に出てくるような悪意を持った考え方をする不動産営業マンはいます。給与…

切れ味が甘くなったような・・・

マンションは日本人を幸せにするか 2017年4月18日 過去の著作もだいたい読んでいますが、今回のポイントを一言で挙げるとすれば、「切れ味が甘くなった」 です。例を挙げれば利益率の高いデベロッパーについて過去には「住友不動産」を名指しで指摘していま…