如月五月の「ちょっと気になる話題、情報を斜め視線から」

ちょっと気になる話題、情報を斜め視線で解説

仕事・職場

ちょっとした気遣いで人間関係はもっと良好になる

一緒にいて楽しい人 疲れる人: 仕事もプライベートも、好かれる人はここが違う!(知的生きかた文庫) 本郷 陽二 人間関係を良くすることについて書かれた本は多いし、それなりに読まれているようだが、本書も2014年に出版された同名の本の文庫化であり、売れ…

「意見」は聞くが「結論」は譲らない政治家の本音

実行力 結果を出す「仕組み」の作りかた(PHP新書) 橋下徹 本書のキモは2つ。組織のトップに立つ者の物事の進め方の要点とその実績、そしてもはや著者のライフワークとの言うべき大阪都構想の狙いだ。 一つ目のトップの在り方だが、橋下氏のやり方のポイン…

人生訓メモの集大成、その価値判断は読者に委ねられた

不惑の老後(SB新書) 曽野綾子 これはもう「書籍」というよりは、著者の人生訓メモの「寄せ集め」もしくは「集大成」と言った方が適切だろう。 何しろ、項目として立っている見出しが207もあり、出典一覧も67冊に上る。便宜上、全六章に章立てしているもの…

イヤホンは「話しかけ防止」に効果あり

小学館『NEWS ポストセブン』が運営する動画ニュースサービス『News MagVi』で興味深いコンテンツがあったので紹介したい。 【動画】イヤホンは「話しかけないで」の意思表示なのか|NEWSポストセブン 30秒程度の短い動画なのだが、要約すると「他人から話し…

読む価値があるのは全182ページ中、第三章の36ページ

世界が変わる「視点」の見つけ方 未踏領域のデザイン戦略 佐藤 可士和 何とも厳しい評価のタイトルだが、読後の感想はそのままである。 当然ながら読み手の価値観は様々なので異論はあろうが、なぜ私がそう感じたかと言えば、第二章までの143ページ(全体の7…

「正義」を語るときは「謙虚」も忘れずに

誰の味方でもありません 古市 憲寿 本書は週刊新潮に掲載中の同タイトルのエッセイを、雑誌に掲載された当時のまま新書にまとめた内容である。文末に後日談を補足しているが。 従って、私を含めて新潮を購読している人には既読感はあるが、著者の立ち位置を…

根底にあるのは「信じる価値をどのように社会に認めてもらうか」という信念

1本5000円のレンコンがバカ売れする理由 野口 憲一 タイトルを見て「いわゆる価格戦略のマーケティング本ね」と思った人には「半分当たっている」と言っておく。 というのも、もう半分の中身はまさに本書のテーマであるレンコンらしい「泥臭い試行錯誤の体験…

日本の命運は「ポリテック」が握る。カギは住民の理解

日本進化論 落合 陽一 2019年1月10日 ポリテックとは、政治(Politics)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた造語だが、著者との対談の なかで、小泉進次郎氏は「『テクノロジーによって何が可能になるか』といった観点を政治の議論に取り入れ ていく…

ポジティブに迎える「役職定年」のススメ

役職定年 河村 佳朗 , 竹内 三保子 2018年12月28日 役職定年という言葉を聞くと、おそらく誰もが「給料の減少」「地位と権限の消失」などを連想し、仕事へ の「モティベーションの低下」といったネガティブな思考になりがちだ。 本書では、「役職定年をポジ…

「日経を読むとバカになる」らしい。記者への辛辣な批評

日経新聞と財務省はアホだらけ 高橋洋一、田村秀男 2018年12月14日 元大蔵官僚の高橋洋一氏と元日経新聞記者の田村秀男氏の対談本である。 本のタイトルは、日経と財務省をコケにしているが、その矛先の大半が日経新聞向けられている。より具体 的に言えば日…

「不作法」をするのは「頭が悪い」からだ

男の不作法 内館 牧子 2018年12月2日 脚本家、作家で女性初の横綱審議委員会の委員でもあった内館牧子氏の最新作である。 今回のテーマは男の「不作法」だ。引き合いに出された不作法の数は30に上る。当然ながら「マザコンを隠 さない」「下ネタを言う」など…

「大学への進学」よりも「会社への就職」の内容の方が多い

女子高生のための大学進学バイブル2019 2018年11月30日 タイトルは「女子高生のための大学進学バイブル」だが、全96ページ中、大学進学に関する内容は第1特集 の20ページ弱で、残りはOGの就職先の会社とその仕事に関する内容である。 表紙の文字で雑誌のタ…

これ以上易しい入門書はなさそうだが、それでも後半は難しい・・・

マンガでわかる統計学入門 滝川好夫 2018年11月23日 統計学をまったく知らない初心者にも分かるように、マンガで書かれた入門書である。 しかも、登場人物はすべて若い女性という何とも心憎いまでの「統計への抵抗感排除」への配慮が感じられ るのは感心する…

かなり尖ったAI主導の未来予測図。未来は「面白がった者勝ち」

ユーチューバーが消滅する未来 2028年の世界を見抜く 岡田 斗司夫 2018年11月19日 個人的には「オタク系の社会評論家」というイメージを持っている岡田斗司夫氏の最新刊である。 タイトルは「ユーチューバーが消滅する未来」だが、実際にYouTubeに触れている…

これ以上分かりやすい入門書は見当たらない...と思う。

簿記の教科書1年生 宇田川敏正 2018年10月29日 簿記の入門書は世間に山のように出回っているが、本書はそのなかでも「これ以上の入門書はない」と言っ ていいレベルの内容である。 知り合いに頼まれて、経理を扱う新人向けにわかりやすい本を探してほしいと…

マカオのカジノの実態を解説。成功のカギは中国の富裕層

カジノエージェントが見た天国と地獄 2018年10月13日 世界のカジノ先進国「マカオ」で働く著者が、カジノの仕組みをギャンブルに詳しくない人も分かるように 丁寧に解説する本である。 日本でも、今年カジノ施設を含むIR実施法が成立したが、総じてカジノに…

「論破力」はあくまで手段、目的は結果がうまくいくこと

論破力 2018年10月12日 「論破王」と呼ばれている著者が、相手を議論で論破するテクニックや意味を語る本である。 著者の考えは「論破力は話し方の問題というよりは、事実ベースの材料、つまり根拠を持っているかどうか の問題」(第6章)に集約できるのは…

栄枯盛衰の激しい居酒屋業界の歴史に迫る。黎明期は「朝食を夜10時に」

居酒屋チェーン戦国史 2018年10月10日 外食業界のなかでも特に競争が厳しいのが「居酒屋」だ。参入障壁が低く、素人でも300-400万円もあれば 開業できるが、3年で5軒に2~3件は閉店するという(P20)。 第一章では、この居酒屋チェーンの、元祖である「…

「未来の年表」のビジネス版。分かりやすい発想と展開が面白い

未来の稼ぎ方 ビジネス年表2019-2038 2018年10月4日 昨年話題となった「未来の年表」のビジネス版というのが一読した感想だった。 本書の特徴は、各章の構造がはっきりしていること。具体的には、2019年から2038年までの20年間を一年 ごとにテーマ別に章立て…

中年世代に「自立」への決断を迫る。選択肢のアドバイスは具体的

定年まで待つな! 一生稼げる逆転のキャリア戦略 2018年9月20日 最近元気がないと言われる中年世代に対して、「いまの仕事だけに執着せず、新たな可能性に賭けてみるべ きだ」と提言する本である。 第一章で、高齢化社会の進展による社会保障費の増大で「老後…

社会に悪影響を与える「オッサン」は退場すべき、「若手・中堅」は対抗手段を行使すべき

劣化するオッサン社会の処方箋 なぜ一流は三流に牛耳られるのか 2018年9月14日 まず本書は「オッサン」の定義から始まる。 「オジサン」がいわゆる中高年の男性全般を指すのに対して、「オッサン」は古い価値観に凝り固まり、既 得権益を手放さず、階層序列…

副島先生初の実用書、人生の「落とし穴」を解説

傷だらけの人生 2018年9月12日 「属国・日本論」などの硬派な物書きとして知られる副島氏が、本人曰く「初めて書いた実用書」である。 各章のテーマが、「女」「お金」「人間関係」などであるから、ある程度想像はつくが、普通の作家は書か ない、触れないで…

AI失業は30年前から始まっており、今後さらに加速する

「AI失業」前夜―これから5年、職場で起きること 2018年8月19日 AIの普及による仕事への影響については、世間では「限定的で恐れることはない」という楽観的な意見と 「相当量の仕事が不要になる」という悲観的な見方に分かれているように見えるが、前者は「…

キャリア官僚として「地獄」も「頂点」も経験した女性の官僚観

日本型組織の病を考える 2018年8月16日 文章には、書き手の品性が反映されると常日頃思っているのだが、本書を一読したあとの著者へのイメージ は、「真面目で冷静だが人情に厚い」だった。 大阪地検特捜部の強引なシナリオによって突然逮捕され、1年3カ月…

意外に面白い「統計思考」、例題が実践的で役に立つ

できる人は統計思考で判断する 2018年8月6日 日本生命系列の研究所でアクチュアリー(保険数理の専門職)である著者が、「統計」という概念を分かり やすく解説する本である。 個人的に「統計」という分野に関心はあったのだが、見かける書籍には「何たら統…

「週休3日制」は社員の職務への責任感を引き上げる 将来Yahoo知恵袋のランクが「信用」評価される時代に?

残業の9割はいらない ヤフーが実践する幸せな働き方 2018年7月25日 週休3日制度を打ち出して注目を集めたヤフーの常務執行役員が、同制度の意味と目的並びに、現在の「働 き方改革」及び「成果主義」の問題点と解決策を解説する本である。 タイトルは「残業…

50代に立ちはだかる36の壁、残留組・独立組双方への現実的なアドバイス

会社人生、五十路の壁 サラリーマンの分岐点 2018年7月18日 主として50代のサラリーマンに向けて書かれた、元みずほ銀行員で作家の江上剛氏からのメッセージである。 現在50代のサラリーマンは、定年までの自分のポジションが見えているものである。多くは現…

奨励会の実態を「やや斜め」から解説、棋士のコスパは意外にいい?

奨励会 ~将棋プロ棋士への細い道~ 2018年6月28日 藤井聡太七段の活躍で将棋界が注目を集めるなか、プロ棋士の養成機関である「奨励会」に15歳から4年間 在籍、その後波乱の人生を送りつつも小説家としてデビューした著者が、元奨励会員として現在の奨励会…

問題先送りはあと20年が限界――「核技術」は安全保障のうえで必要不可欠

逃げられない世代 ――日本型「先送り」システムの限界 2018年6月16日 東大経済学部卒→経済産業省キャリア官僚(7年半)→フリーランス(5年半)という経歴を持つ著者が、 日本の抱える「社会保障」と「安全保障」をテーマに問題提起をする本である。 第1章…

独学は効率がいい。目的を設定し、とにかく始めてみることが大事

「超」独学法 AI時代の新しい働き方へ 2018年6月10日 野口先生の本は、20年以上前に「超」整理法を読んで以来だが、「既存の常識に囚われない独自の視点でア イディアを提起する」という立ち位置は変わっていないと感じた。 さて今回のテーマは「独学」であ…