如月五月の「ちょっと気になる話題、情報を斜め視線から」

ちょっと気になる話題、情報を斜め視線で解説

定年・老後

ポジティブに迎える「役職定年」のススメ

役職定年 河村 佳朗 , 竹内 三保子 2018年12月28日 役職定年という言葉を聞くと、おそらく誰もが「給料の減少」「地位と権限の消失」などを連想し、仕事へ の「モティベーションの低下」といったネガティブな思考になりがちだ。 本書では、「役職定年をポジ…

文学博士、老後の「おカネ」を語る。お薦めは株式投資

お金の整理学 外山 滋比古 2018年12月1日 英文学の博士号を持ち、お茶の水女子大の名誉教授である著者が、シニア層に向けて「おカネ」との付き合 い方をアドバイスする本である。 全6章189ページから構成されるが、本書の最大の特徴は、第5章から最後までの6…

ビートたけしは年をとっても「さみしさ」を感じない

「さみしさ」の研究 ビートたけし 2018年11月30日 あとがきで著者が、「いままで小学館から出す本は『世間への違和感』を毒舌で叩き切るスタイルだった」 と言うように、今回は「さみしさの研究」という一見雰囲気のまるで違うタイトルになっている。 という…

60歳前後限定の生活アドバイス。無理な人付き合いは「拷問」だ

俺たちの定年後 - 成毛流60歳からの生き方指南 - 成毛 眞 2018年11月9日 本書の特徴は、現在60代の著者が定年後生活のちょっと先輩として、これから定年を迎える60歳前後のサラ リーマンに向けて特化している、という点にある。 「はじめに」で「いま40歳代…

勉強法というよりはシニア向け生き方の指南本

60歳からの勉強法 定年後を充実させる勉強しない勉強のすすめ 和田 秀樹 2018年11月7日 過去に「勉強法」に関する著書を20年近く出し続けてきた著者が、これまでの資格取得等を目指す「イン プット型」勉強法から、「アウトプット型」へと方針を転換、中高年…

相当な「デジタル音痴」の中高年向け入門書としては高評価

リタイアライフが10倍楽しくなる定年デジタル 2018年10月7日 まず、あなたがAmazonで、このレビューを読んだり、カートを使って買い物を普通にしているという時点 で、この本はおそらく不要だろう。 と言ってもいいぐらい「相当にデジタル音痴な中高年」に向…

老後の低収入を補う資産運用、節約の「小技」を幅広く紹介

2018年10月7日 本書は、定年後の収入をあまり当てにできない人向けに、資産運用や節約のテクニックなど紹介するという のが趣旨である。 この手の本は森永氏のお得意分野のひとつではあるのだが、他にもファイナンシャル・プランナー(FP)な どが、多種多彩…

タイトルに期待すると失望するかも。徹底した高齢者擁護の姿勢

凶暴老人: 認知科学が解明する「老い」の正体 2018年10月3日 本書のタイトル「凶暴老人」に惹かれて読むと、大きな失望を感じるかもしれない本である。 基本的なスタンスは、「年寄りの暴行が増えているのは、前頭葉の機能低下で(怒りなどの)我慢が効かな …

中年世代に「自立」への決断を迫る。選択肢のアドバイスは具体的

定年まで待つな! 一生稼げる逆転のキャリア戦略 2018年9月20日 最近元気がないと言われる中年世代に対して、「いまの仕事だけに執着せず、新たな可能性に賭けてみるべ きだ」と提言する本である。 第一章で、高齢化社会の進展による社会保障費の増大で「老後…

20分で読めるLIFE SHIFT ただし内容は相当な絞り込み感

まんがでわかる LIFE SHIFT 2018年9月2日 人生100年の生き方を指南するLIFE SHIFTのマンガ版。 総ページも160ぐらいなので20分ぐらいで読めます。作画も悪くありません。 書籍の方は読んでいませんが、おそらくエッセンスの部分を相当に絞り込んだうえに、ス…

参考にはなるが「内容」が薄い。60歳からの15年間で年3%運用は可能か?

定年後のお金 寿命までに資産切れにならない方法 2018年8月1日 主に定年を控えた50代に資産運用のアドバイスを指南する本である。本書で伝えたいと思われる内容は、「60歳から75歳までの15年間は資産を3%で運用し、4%を取り崩せば95歳まで資産が残る」突…

50代に立ちはだかる36の壁、残留組・独立組双方への現実的なアドバイス

会社人生、五十路の壁 サラリーマンの分岐点 2018年7月18日 主として50代のサラリーマンに向けて書かれた、元みずほ銀行員で作家の江上剛氏からのメッセージである。 現在50代のサラリーマンは、定年までの自分のポジションが見えているものである。多くは現…

老後に「破産したくない人」への参考になるお金の話、この内容でこの価格は値打ちもの

老後に破産しないお金の話 2018年7月17日 最初に言っておきたいのは、本書はタイトルにある「老後に破産しない」手法をズバリ提供するものではな く、あくまで「破産したくない人に向けた参考情報」であるということ。 この手の本は数も多いので「目を引く」…

養老先生からの悩める中年世代へのメッセージ

歳を取るのも悪くない 2018年6月9日 まず本書は「対談」ではなく「インタビュー」であることを知っておいた方がいい。 元アナウンサーで40代の小島慶子氏が、元東大医学部教授で80歳を迎えた養老孟司氏に、人生の様々な問 題、疑問などについて質問、それに…

定年60歳からの「黄金の15年」、どう生かすかの選択肢を豊富な具体例で提案

定年準備 - 人生後半戦の助走と実践 2018年5月19日 定年の60歳から75歳までを、家族扶養の義務が減り、健康で自由時間の多い「黄金の15年」と筆者は名付 けている。 この「黄金の15年」をいかに自分らしく有意義に暮らすかのための、ヒントやアイディアが多…

元国税調査官「定年前後の収入確保のテクニック」を伝授、ちょっとした手続きで100万円の差

やってはいけない老後対策 2018年4月30日 元国税調査官が語る「資金、生活面での定年後・老後対策」である。 対象は、サラーリーマンから自営業者までカバーしているが、公的年金の現状と有利な受け取り方(第1 章)、退職金の受け取り方(第2章)、定年後の…

中小企業を買い取り経営するという生き方、人生後半の選択肢になりうるか

サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 2018年4月20日 後継者不足に悩む中小企業を買い取って経営に参加、役員収入と引退時の会社売却による利益で、サラリ ーマンの人生後半の資産確保を提言する本である。 読んだ感想を簡単に言えば、「会社買…

東京新聞の政治部長、定年目前に猛然と地域デビュー!

定年が楽しみになる! オヤジの地域デビュー 2018年3月24日 定年後の居場所探しを勧める本は数多いが、自らが実践した数々の地域デビューの内容を紹介するのは珍 しい。 著者は現在、東京新聞の政治部長という肩書で、政治分野を得意とする記者という経歴を持…

巷の定年本に反旗、「何もしない」という選択肢があっていい

定年バカ 2017年11月22日 巷に溢れる「定年後の生き方指南本」とは正反対の立場をとる定年本である。 筆者は定年後に「主体的に何もしない」という選択肢があってよいと説く。「趣味」「生き甲斐」 「社会との繋がり」などは必要不可欠なものではなく、個々…