如月五月の「ちょっと気になる話題、情報を斜め視線から」

ちょっと気になる話題、情報を斜め視線で解説

情報学

如月五月、書評ブログを始めました

Amazonの元ベスト100レビュアーの如月五月が2019年4月ブログを始めました。 書評をメインに今注目したい情報について、簡潔にわかりやすく解説することを心がけています。 Amazonのレビュアーとしては、2019年1月に87位まで上昇、ベスト100レビュアーも獲…

「情報弱者」の行きつく先にあるのは「死」

情報だけ武器にしろ。: お金や人脈、学歴はいらない 堀江 貴文 2019年3月30日 過激なタイトルで恐縮だが、著者の言いたいことを突き詰めればそういうことだ。 要するに積極的に「情報」を取りに行かないと時代に取り残されて、社会的にも肉体的にも「貧困」…

「読書」は「体験」、「体験」は「人格形成」に影響する

読書する人だけがたどり着ける場所 齋藤 孝 2019年1月9日 コミュニケーション論など専門とする大学教授の著者が、「読書」をテーマにその意味と価値を語る本で ある。 大学生が本を読まなくなった、いう話は割と聞くが、著者によれば「大学の先生も教養のた…

幅広いジャンルをカバーした「情報の取扱説明書」

勝つための情報学 バーチャルからリアルへ 山村 明義 2018年12月27日 本書の経歴によれば、金融業界誌や出版社などで情報収集・発信を35年間手掛けてきたジャーナリストであ る著者の「情報学」である。 読後の感想を言えば、長年の取材経験に基づいた「情報…

パズル作家の書いた「頭の体操」、ビジネスの役には・・?

生き残れるビジネスマンになる21の思考実験 北村 良子 2018年12月27日 パズル作家という異色の肩書を持つ著者が、ビジネスマン向けに「思考実験」という切り口で書いた本で ある。 取り上げる思考実験の例題には、「囚人のジレンマ」のように有名な内容も含…

「事実」を見て「真実」を知ることの重要性を説く

明日の日本を予測する技術 「権力者の絶対法則」を知ると未来が見える! 長谷川 幸洋 2018年12月15日 本人が終章で「東京新聞という極端に左に傾いた新聞社に勤めながら、保守中道路線を貫いた」(p234) と述べているように、異色の記者経歴を持つ著者の政…

これ以上易しい入門書はなさそうだが、それでも後半は難しい・・・

マンガでわかる統計学入門 滝川好夫 2018年11月23日 統計学をまったく知らない初心者にも分かるように、マンガで書かれた入門書である。 しかも、登場人物はすべて若い女性という何とも心憎いまでの「統計への抵抗感排除」への配慮が感じられ るのは感心する…

未来のAI主導のおカネの世界を具体的に解説。個人情報提供は不可避に?

AIが変えるお金の未来 坂井 隆之, 宮川 裕章 毎日新聞フィンテック取材班 2018年11月18日 最近、AIをキーワードにした解説本が多数発行され、人気も集めているようだが、この本もその種類に入る ことは間違いない。 ただし、他の類似するタイトルの本と異な…

勉強になるのは確かだが、タイトルはやはり「論文の書き方」が妥当では?

情報生産者になる 2018年9月7日 著者が「あとがき」で書いているが、本書のタイトルは「論文の書き方」でもよかったが、それよりも広い 情報発信者になるためのノウハウを網羅している、との理由から「情報生産者になる」としたそうだ。 ただ約380ページとい…

政府による個人情報の監視は不可避、問題はどうコントロールするかだ

スノーデン 監視大国 日本を語る 2018年8月20日 題名は「スノーデン監視大国日本を語る」だが、同氏の発言は国谷裕子氏との対談である第一章の34ページ 分(本文は全180ページ)で、残りは外国人専門家2人と日本人弁護士2人の発言である。 米国政府が開発…

「知って驚いた」マスコミが伝えない世界の政治情勢

知らなきゃよかった 予測不能時代の新・情報術 2018年8月18日 高い教養と知性で知られる池上彰氏と佐藤優氏が、日本や米国などの世界情勢について対談する本である。 取り上げるテーマ自体は、北朝鮮の今後、劣化する日本社会、トランプはどこへ行く、独裁化…

意外に面白い「統計思考」、例題が実践的で役に立つ

できる人は統計思考で判断する 2018年8月6日 日本生命系列の研究所でアクチュアリー(保険数理の専門職)である著者が、「統計」という概念を分かり やすく解説する本である。 個人的に「統計」という分野に関心はあったのだが、見かける書籍には「何たら統…

独学は効率がいい。目的を設定し、とにかく始めてみることが大事

「超」独学法 AI時代の新しい働き方へ 2018年6月10日 野口先生の本は、20年以上前に「超」整理法を読んで以来だが、「既存の常識に囚われない独自の視点でア イディアを提起する」という立ち位置は変わっていないと感じた。 さて今回のテーマは「独学」であ…

「勉強法」というよりは「勉強」と「情報」の持つ意味を理解するための効用が大

勉強法 教養講座「情報分析とは何か」 2018年4月9日 タイトルは「勉強法」だが、多くを「情報」「勉強」「教養」とは何かをテーマにしており、具体的に効果 の大きい勉強のための方法についての記述は少なく、この3つの課題に関して著者の考え方を分かりや…