如月五月の「ちょっと気になる話題、情報を斜め視線から」

ちょっと気になる話題、情報を斜め視線で解説

投資・資産運用

銀行の再生は「得意分野」を生かすべき

あおぞら銀「メガでも地銀でもない」戦略のわけ(東洋経済オンライン) 藤原 宏成 : 東洋経済 記者 経営破綻した日本債券信用銀行を前身とする、あおぞら銀行の社長インタビュー「あおぞら銀『メガでも地銀でもない』戦略のわけ」が8月26日付けの東洋経済オン…

「晩婚」「金銭教育」の主張を理解できないではないが・・・

ジム・ロジャーズ「晩婚の方がお金持ちになる」(東洋経済オンライン) 花輪 陽子 : ファイナンシャルプランナー シンガポール在住の著名投資家ジム・ロジャース氏のインタビュー記事「ジム・ロジャーズ『晩婚の方がお金持ちになる』」が8月11日付けの東洋経済…

財政健全度は重要だが、判断材料として工夫が欲しい

「財政健全度」全国トップ400自治体ランキング(東洋経済オンライン) 東洋経済『都市データパック』編集部 これから新居を構えようと考えている人にとっては、駅からの距離や通勤時間の短さ、もしくは託児所の有無などを優先的に考える人が多いようだが、実は…

日本人に必要なのは「投資教育」よりも「税と社会保障への理解」

「投資教育」以前に日本人に必要不可欠な金融リテラシーとは何か 大江英樹:経済コラムニスト 金融庁のレポートを引き合いにした老後資金2000万円不足報道をきっかけに、当初の政府の年金運用の責任を問う方向から、最近ではレポートの内容を冷静に整理する…

ようやくタワマンブームへの危機感が高まってきた

神戸市がブチ上げた『タワマン禁止令』の波紋(東洋経済オンライン) 一井 純 : 東洋経済 記者 東京都心部でのタワマン建築はまだ活況だが、この流れにストップをかける動きが地方から出てきた。 7月11日付けの東洋経済オンラインの記事「神戸市がブチ上げた…

貯蓄ノウハウの提案は評価できるが、タイトルは「貯蓄NG5鉄則」が正しい

30歳までに1000万貯めた人が語る「貯蓄5鉄則」(東洋経済オンライン) 松崎 のり子 : 消費経済ジャーナリスト 老後資金2000万円問題が世間を騒がすなか、7月9日の東洋経済オンラインに「30歳までに1000万貯めた人が語る『貯蓄5鉄則』」という記事が掲載された…

「おカネ」というよりは「社会インフラ」の未来予想

お金の未来年表 (SB新書) 朝倉 智也 「お金の未来年表」というタイトルから、この本に興味を持った人は、将来の株式や不動産などの資産価値に関する予想やそれに対応する資産運用のノウハウを期待するかもしれない。 水を差すようで恐縮だが、読後の感想を…

サラリーマンが不動産投資をするならREITがオススメ

収益か投資家保護か「不動産情報サイト」の憂鬱(東洋経済オンライン) 7月3日の東洋経済オンラインに「収益か投資家保護か『不動産情報サイト』の憂鬱」という記事が掲載された。 大まかな内容はWebサイトで投資用不動産物件のビジネスを手掛ける各社が、投…

タワーマンションの寿命は実質30年だ

限界のタワーマンション(集英社新書) 榊 淳司 2000年以降タワーマンションが続々と建設され、俗にいう「タワマン」ブームが始まった頃からこの潮流に疑問を抱いていたマンション専門家である著者の「アンチ・タワマン」総力本である。 著者の言い分を簡単…

運用コストに言及しない投信会社社長の笑ってしまう言い分

長期投資でも実はアクティブ投信が有利な理由(東洋経済オンライン) 6月13日付けの東洋経済オンラインに「長期投資でも実はアクティブ投信が有利な理由」というタイトルのセゾン投信の中野晴啓社長のインタビュー記事が掲載されていた。 その内容を要約する…

投資理論の基礎固めには良書だが、米ダウ30種平均株価を過大評価?

人生100年時代の正しい資産づくり 岩崎日出俊 2019年4月1日 米系投資銀行のマネージング・ダイレクターを歴任、現在は独立して金融コンサル会社を手掛ける著者の、 個人向け投資理論の解説本である。 「まえがき」に書かれているが、本書では、グローバル、…

「参考」にはなるが「絶対」ではないかと

定年破産絶対回避マニュアル 加谷 珪一 2019年3月20日 最近よく見かける「老後」「定年後」のおカネをテーマにした対策本である。 タイトルには定年破産の「絶対回避」とあるが、著者が第五章で「未来のことについて『絶対』と言い切る のは、知的論議として…

文学博士、老後の「おカネ」を語る。お薦めは株式投資

お金の整理学 外山 滋比古 2018年12月1日 英文学の博士号を持ち、お茶の水女子大の名誉教授である著者が、シニア層に向けて「おカネ」との付き合 い方をアドバイスする本である。 全6章189ページから構成されるが、本書の最大の特徴は、第5章から最後までの6…

投資の否定」から「損をしない」へと視点が変わった。パイオニア株の推奨は不可解

払ってはいけない 資産を減らす50の悪習慣 2018年10月18日 経済ジャーナリスト荻原博子氏の最新刊である。もっとも個人の投資や貯蓄に関する著作が多いので、私は 「庶民派の投資評論家」の肩書の方が合っていると思うのだが。 似たような立場として「経済ア…

老後の低収入を補う資産運用、節約の「小技」を幅広く紹介

2018年10月7日 本書は、定年後の収入をあまり当てにできない人向けに、資産運用や節約のテクニックなど紹介するという のが趣旨である。 この手の本は森永氏のお得意分野のひとつではあるのだが、他にもファイナンシャル・プランナー(FP)な どが、多種多彩…

「バカな投資家」が買う「クズな金融商品」を強烈に糾弾!

投資バカ ~50歳を過ぎたら取ってはいけないお金のリスク 2018年9月8日 荻原博子氏の投資に関する考え方はほぼ一貫していて、それは「リスクをわきまえずに投資をすべきではな い」とうこと。本書のタイトルを引き合いに出せば「クズな金融商品を買うのはバカ…

とにかく「捨てる」ことがお金を貯めるカギである

お金が貯まる人が捨てた37のこと 2018年8月30日 将来への不安からか、「お金を増やす」ことに関するテーマ本は人気があるようで、書店にもAmazonにも 多くの書籍が並んでいるが、本書は「捨てる」ことに特化した蓄財の指南本である。 よって、収入や財産など…

参考にはなるが「内容」が薄い。60歳からの15年間で年3%運用は可能か?

定年後のお金 寿命までに資産切れにならない方法 2018年8月1日 主に定年を控えた50代に資産運用のアドバイスを指南する本である。本書で伝えたいと思われる内容は、「60歳から75歳までの15年間は資産を3%で運用し、4%を取り崩せば95歳まで資産が残る」突…

老後に「破産したくない人」への参考になるお金の話、この内容でこの価格は値打ちもの

老後に破産しないお金の話 2018年7月17日 最初に言っておきたいのは、本書はタイトルにある「老後に破産しない」手法をズバリ提供するものではな く、あくまで「破産したくない人に向けた参考情報」であるということ。 この手の本は数も多いので「目を引く」…

著者得意の独自ネタが満載、金融業界を中心に世の中の仕組みの実態に迫る

「階級格差」時代の資産防衛術 2018年6月10日 須田氏の著書は何冊か読んだことがあるが、世の中であまり語られない金融関係の「裏事情」に精通してい るというイメージがあったが、本書でもお得意の独自ネタが満載である。 ネタのオリジナルを売りにする金融…

元国税調査官「定年前後の収入確保のテクニック」を伝授、ちょっとした手続きで100万円の差

やってはいけない老後対策 2018年4月30日 元国税調査官が語る「資金、生活面での定年後・老後対策」である。 対象は、サラーリーマンから自営業者までカバーしているが、公的年金の現状と有利な受け取り方(第1 章)、退職金の受け取り方(第2章)、定年後の…

趣旨には賛同、ただ「投資は安く買って、高く売るから儲かる」は非現実的

投資なんか、おやめなさい 2017年11月23日 この本に書かれていることのほとんどは個人投資家に取って有用である。銀行、証券などの金融機関が個人 向けに特定の金融商品を推奨するのは「自分たちのため」であり「顧客のため」ではないからだ。その意味 では…