政治・政策・思想
世界経済入門 2018年8月28日 世界経済における日本の現状と、米国、中国、東南アジア、EUの経済事情について簡潔に解説する本である。 各章の論点をごく簡単にまとめると以下のようになる。 第一章では、日本が経済成長を維持するには「技術開発力」が重要だ…
〈平成〉の正体 なぜこの社会は機能不全に陥ったのか 2018年8月14日 本書は7章から構成されるが、その内容を突き詰めると、 1. 工業化社会が進展した戦後の昭和の時代は良かった 2. 平成になってポスト工業化社会となり、社会的分断、格差が広がった 3…
政策至上主義 2018年7月14日 7月下旬に正式に自民党の総裁選出馬を宣言すると見られる石破氏の政治家としての主義・主張を明らかに する本である。 まず一読して感じたのは「よく考えられた構成、内容になっている」という点だった。 具体的には、政治家の…
窒息死に向かう日本経済 2018年7月7日 2015年から始まった角川書店から出版する「アホノミクス本」は本書で4冊目となるそうだ。ちなみにタイ トルに含まれる言葉は「脱・アホノミクスのすすめ」に始まり、2冊目が「完全崩壊に備えよ」、3冊目は「 断末魔…
日本の崩壊 2018年7月6日 日本政治史の泰斗・御厨貴氏及び古代ローマ史の第一人者・本村凌二氏という二人の東大名誉教授の対談 である。 タイトルは「日本の崩壊」だが、当然ながら各氏が得意とする古代ローマ帝国の崩壊の過程や、歴史的な天 皇制の位置づけ…
小泉進次郎 日本の未来をつくる言葉 2018年7月1日 本書は、農林中金の外為ディーラー、フジテレビのNY支局長などを経て、現在解説委員を務める著者が、 NY駐在中に初めて会って以来、取材メモとして残してきた(が、報道に使用されなかった)「素材」を世の…
未来を読む AIと格差は世界を滅ぼすか 2018年6月20日 国際ジャーナリストという肩書が一番しっくりくる著者が、国際情勢、社会問題などの各分野世界で有数の 知識人8人に「未来」をテーマにインタビューした本である。 大抵の新書は1時間ぐらいで読み終え…
逃げられない世代 ――日本型「先送り」システムの限界 2018年6月16日 東大経済学部卒→経済産業省キャリア官僚(7年半)→フリーランス(5年半)という経歴を持つ著者が、 日本の抱える「社会保障」と「安全保障」をテーマに問題提起をする本である。 第1章…
朝日ぎらい よりよい世界のためのリベラル進化論 2018年6月13日 タイトルに「朝日」とあったので、興味本位で読んでみたが、「朝日新聞」とはほとんど何の関係もなく、 世界及び日本を「保守」「リベラル」という概念から解説する内容だった。 これは食わず…
これが日本経済の邪魔をする「七悪人」だ! 2018年3月7日 過激なタイトルの付いた本ですが、内容も同様に相当過激。 筆者は、安倍総理を支持(アベノミクスを及第点の70点と評価)しており、本書は反安倍総理の「マスコ ミ」「護憲政党」などへの攻撃から始ま…
2004年8月26日 野中広務 差別と権力 過去にも何冊か著作を読んだが、さらにパワーアップした取材力は見上げたものである。おそらくこの本に 記載されている内容の数十倍の調査、取材、裏付けを行ったはず。野中広務という政治家に留まらず、過去 の政争の実…