投資なんか、おやめなさい
2017年11月23日
この本に書かれていることのほとんどは個人投資家に取って有用である。銀行、証券などの金融機関が個人
向けに特定の金融商品を推奨するのは「自分たちのため」であり「顧客のため」ではないからだ。その意味
ではズバズバと切り込む姿勢は評価できる。
ただ賛同できないのは「投資は安く買って、高く売るから儲かる」というドル·コスト平均法を否定する部分。
機関投資家も個人も「いつ、いくらが安いか高いかが分からない」から苦労している訳で、これができるなら
誰もが投資で成功、大金持ちになっているだろう。
この部分だけが投資初心者を惑わすという点で残念である。