如月五月の「ちょっと気になる話題、情報を斜め視線から」

ちょっと気になる話題、情報を斜め視線で解説

おカネの使い方を知っているお金持ち。愛国心を大いに語る

 

炎上上等

2018年3月2日

 言うまでもなく高須先生はお金持ちである。

 ただ大多数のお金持ちと違うのは、おカネを貯め込むことに関心はなく、災害義援金や海外のサッカー選
手、苦境のチベットなどの支援に惜しみなく注ぎ込む点だ。「昭和天皇独白録」を3090万円で落札して宮内
庁に寄贈、「愛国者にとっては大した金額ではない」とは恐れ入った。本当に意味のあるおカネの使い方を
知っているからできるのだと思う。

 美容整形という医療の世界では本流から外れた分野を自らが切り開いて需要を拡大、自由診療によって相
応の診療報酬を受け取り、大きな財を成したことに対して、週刊誌のやっかみ攻撃も受けたようだ。バブル
崩壊で100憶円の借金を背負った時期もあったという。

 ただ、子供の頃から猛烈なイジメを経験した高須氏は、逆境への耐性がとても強い。脱税で追徴金10億円、
罰金2億円の判決を受けたあと、捜査を受けた際の国税査察官の優秀ぶりを評価して国税OBを会計担当にス
カウトしたり、医業停止処分中も海外で優秀な美容整形医の技術を学んで、外国で施術、実績を積むなど転
んでもタダでは起きないのである。

 まあ成功者の回想録にはよくある話ではあるが、幼少期を含めて無茶や失敗も包み隠さず語っているのは
好感が持てた。

 本書全体としては、ツイッターに始まり、フリーメーソン、国防、中国、北朝鮮、韓国と多岐に渡るテー
マがあるが、一貫しているのは「自分の信じることはストレートに言う、行動する。売られたケンカは必ず
受けて立つ」だろう。まさに「炎上上等」の面目躍如である。

【追記】
 高須先生は5人いるお孫さんに会わせてもらえないとのこと。親が「孫に変なことを教えられる」と反対
するためらしいが、実は先生が「死んだときに(遺産)すべてがチャラになる計画を立てている」ことに反
発しているという側面があるのではないかと、貧乏人は「下衆の勘繰り」をしてしまいました。