如月五月の「ちょっと気になる話題、情報を斜め視線から」

ちょっと気になる話題、情報を斜め視線で解説

中央線の「沿線」がメインのガイドブック、関連の豆知識は豊富

 

JR中央線沿線の不思議と謎 東京近郊編

2018年7月9日

 JR東日本の中でも通勤・通学路線として存在感が高く、自分が沿線に住んでいることもあり中央線に関心が
あったので「中央線」というタイトルに惹かれて読んでみた。

 中央線そのものの「路線」「駅」などの鉄道事情については第一章と第二章でカバーしており、第三章から
第六章までは沿線の「地理」「歴史「文化」のほか「駅名「地名」などの解説となり、どちらかと言えば「中
央線」よりはタイトル通り「中央線沿線」のガイドブックといった方がいいのかもしれない。
 
 「中央線」が1889年に甲武鉄道として新宿~立川間の運行を開始した(注:東中野~立川間の直線区間
24.7kmは現在も本州最長)という事実や、その後の発展に伴う各駅の特徴・歴史も参考になったが、私のよ
うに沿線住民にとっては、「高円寺」阿波踊りの由来、吉祥寺に「吉祥寺」という寺がない理由、「国立」と
いう駅名が当時両隣の「国分寺」「立川」から一文字づつ採った、などの紹介の方が参考になった。

 個人的には、拝島から武蔵五日市を経由して奥多摩、青梅はロードバイクで結構走りに行くエリアでもあり、
五日市線、青梅線の沿線解説で紹介されたエリアには今度時間があれば探索してみようと思う。

 第三章以降は各項目が3-5ページ程度にまとまっており読みやすい構成になっている。日々何気なく乗って
いる「中央線」の豆知識を得るには役に立つ一冊だと思う。