400字で読む あらすじ世界史
祝田 秀全
2019年1月13日
1項目につき見開き2ページで400字、全250ページから構成される世界史入門書である。
私はこれまで社会人として最低限の教養は持つべきとの考えから、様々な世界史の手引書を読もうとしてき
私はこれまで社会人として最低限の教養は持つべきとの考えから、様々な世界史の手引書を読もうとしてき
たが、どれも途中で挫折。完読した本は教科書を含めて一冊もないという正真正銘、筋金入りの世界史大の苦
手人間である。
結論から言えば、初めて最後まで読めた世界史の本だが、これで「あらすじ」を理解できたかと言われると、
結論から言えば、初めて最後まで読めた世界史の本だが、これで「あらすじ」を理解できたかと言われると、
返答に困るというイメージだ。
文章は平易だし、各章400字とコンパクトなので要点は掴みやすい。またポイントになるキーワードを、167
文章は平易だし、各章400字とコンパクトなので要点は掴みやすい。またポイントになるキーワードを、167
項目別建てで各200字程度で解説しているのも理解の手助けになる。
という訳で、著者が初心者に相当配慮した内容・構成であるのは間違いない。のだが、読後に「なるほど、
という訳で、著者が初心者に相当配慮した内容・構成であるのは間違いない。のだが、読後に「なるほど、
そういうことだったのか」という合点になぜか少しも至らないのだ。こうしてレビューを書いてはいるが、印
象に残った記述の記憶が何もないのである。
この原因を超世界史苦手人間なりに考えてみたのだが、まず簡潔とは言え「文章」だけで構成されていて、
この原因を超世界史苦手人間なりに考えてみたのだが、まず簡潔とは言え「文章」だけで構成されていて、
「地図」がない(人物などのイラストはある)ので地理的な感覚がつかみにくいのと、400字のあらすじが、
さらに5分割されているので「箇条書き」のようでブツ切り感がある、ことが理由ではないかと感じた。
本書は最後まで読めただけでも買った価値はあったと思うが、これで世界史への理解が深まったとか苦手意
本書は最後まで読めただけでも買った価値はあったと思うが、これで世界史への理解が深まったとか苦手意
識が弱まったとかは、とても言えないのが残念である。
問題の本質が、自分自身の歴史への理解力のなさに起因しているのは重々承知しているのだが。