如月五月の「ちょっと気になる話題、情報を斜め視線から」

ちょっと気になる話題、情報を斜め視線で解説

三井住友銀行の行員は東京五輪のTシャツを着るか?

 メガバンクの一角である三井住友銀行が、この夏本店勤務の行員にTシャツ、Gパンでの勤務を認めるこちにしたそうだ。関連記事日本経済新聞6月25日(Tシャツ・ジーパンOK 三井住友銀の本社、夏限定で試行

 

 個人的に、金融機関特に銀行では、男性はネクタイ、スーツ、白ワイシャツ、女性は銀行指定の制服という「お堅い」イメージがあったので、驚きの方向転換である。

 顧客に接しない間接部門が対象らしいが、それでもその方針を決めた経営幹部の決断は素直に評価したい。

 これをきっかけに、他のメガバンク、地方銀行、信金・信組などに広がれば、一般社会への波及効果も大きいだろう。

 

 そもそも昨今のように猛暑が続く夏場は、エアコンをフル稼働するよりも、着ているもので対応した方がコストがかからないし、働き手に取っても個々の裁量の範囲で工夫ができて有難いはずだ。

 

 ところで、このニュースを読んで気になったのは、実際に運用が始まったら対象の銀行員は「どんなTシャツを着るのか」という点。

 おそらく当初は上司や周囲を気にして無難な「白」などを選択するのだろうが、これは推測だが結構可能性が高いと思っているのが、「東京オリンピック・パラリンピック」の絵柄の入ったTシャツ。

 というのも、実は三井住友銀行は「東京2020オリンピック及びパラリンピックのゴールドパートナー」なのである。メガバンクも含めて他の銀行はパートナーにはなっていない。

 

 ここは、一部の行員が気を利かせて我先にと絵柄の入ったTシャツを着てくる可能性は十分にある。公式スポンサーだから文句も言われないし、真っ白な無地のTシャツよりはいい意味で「ちょっとカッコいい」印象になるのは間違いない。

 もう一つの可能性は、自分でTシャツを選べない人たちに銀行が「会社のロゴの入ったTシャツを用意する」というもの。これには当然オリンピック・パラリンピックのロゴも入ると思われる。

 基本的に冒険を好まない銀行員が大半なので、後者の可能性の方が高そうだ。

 

 いずれにせよ、この夏銀行業界の話題のひとつになるのは間違いなさそうだし、横並び意識の強い他のメガバンクの動向も気になるところではある。