如月五月の「ちょっと気になる話題、情報を斜め視線から」

ちょっと気になる話題、情報を斜め視線で解説

この逆風下、韓国からの観光客は大歓迎すべきなのに・・・

韓国人歓迎イベントに批判 道知事「交流は必要。感情的でなく」 新千歳など2空港(デジタル毎日)

 

 昨年来の韓国の反日的な行動には、私自身「怒り」から「諦め」そして今は、「笑い」の対象になっていたのだが、ここにきて笑ってもいられない事態が起きているようなので、ブログで紹介したい。

 

 822日付けの毎日新聞のオンライン版デジタル毎日に「韓国人歓迎イベントに批判 道知事『交流は必要。感情的でなく』 新千歳など2空港」という記事が掲載された。

 

 記事では、北海道を音連れる韓国人観光客を歓迎するイベントを空港で実施したところ、道内外から「韓国人観光客は誘致する必要がない」「なぜ韓国人を歓迎するのか」などと批判する意見が相次いだ、ことを紹介している。

 

 まず、真っ先に言いたいのは「韓国」と「韓国人」を区別するべきだということ。

 国家としての韓国は、大統領の指示のもと一丸となって日本に対抗する意図を明確にしており、昨年の自衛隊機へのレーダー照射問題以来、日本への敵意は終始一貫している。

 815日の光復節での大統領演説では、対日批判のトーンが若干落ちたが、22日夜、日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を決めたことで、状況はさらに悪化した。二国間の関係は「友好国」から「敵対国」に180度変化したと言っていい。

 

 とは言え、これは「国家間レベル」の話。民間レベルでも「日本製品の不買運動などが盛り上がっている」と韓国メディアは伝えているが、その様子を撮影しているカメラ、ビデオカメラは日本製。その矛盾に気づいたカメラマンはメーカーのロゴをテープを張って隠しているらしい。何とも情けない話だ。

 

 世論調査機関リアルメーターの17日発表した内容では、世論調査では「今後参加意思を示した回答者は10人のうち7人に達する66.0%となった。今後参加しないという回答者は28.0%だった。」という。

 また、韓国の航空会社の日本便も減少が止まらない。日本政府観光局(JNTO)が21日発表した7月の訪日外国人客数は、全体では増加したが、韓国からの旅行者は前年同月比7.6%減の56万人だった。

 

 以上の数値を踏まえて、韓国国民は「日本への怒りで満ち溢れている」のような報道が多いが、私に言わせれば、30%近い人は不買運動に参加せず、日本への観光客も1桁%の減少に留まっているという見方の方をすべきだと思う。

 

 しかも、こうした逆風下のなかでも、日本に好意を持つ韓国人は日本の観光に来てくれるのである。おそらく自国では、日本旅行など「怖くて周囲に言えない」「強く反対される」人が多いにも関わらずだ。

 

 「韓国人」という人として見れば、親日的な感情を持つ人は少なくないのだ。周りの批判的な雰囲気を押し切ってまで日本に来てくれる韓国人を、「よくぞこの時期に日本に来てくれました」と歓迎するのは、評価こそすれ批判する理由はどこにもない。

 

 日本人も、「韓国人」として一括りに考えるのではなく、個々の性格や価値観を判断したうえで対応すべきなのだ。「韓国人だから」という理由だけで、批判、反発の対象にするのは「自分の頭で考える」というスキルがないに等しい。これでは、様々な反日行為を感情むき出しで行う一部の韓国人と変わりない知的レベルである。

 

 個人的には、このように日本と韓国の関係の重要性を理解し、日本に友好的な立場であっても、現状の雰囲気では韓国で発言も活動もできない状況に置かれている「財界人」「政治家」「軍関係者」も少なくないと考えている。

 

 日本としては、個人的にこうした親日派の人々を支援すると同時に、政府、自治体レベルでも、反日感情でいきり立つ人々に見つからないような形で資金面、情報面などからの積極的に援助をすべきではないか。

 

 中長期的な観点から見れば、韓国内に親日派を増やす政策を着実に実行した方が、日韓双方にとって幸福な未来を築けると思う。