如月五月の「ちょっと気になる話題、情報を斜め視線から」

ちょっと気になる話題、情報を斜め視線で解説

パナソニックの4K液晶の新機種が発売――買い場はいつか

外観は変化なしだが、機能は向上。年末商戦がカギ

 

 9月21日付けの当ブログで「パナソニック、販売中止の液晶4Kテレビを改良して新モデルを発表」という記事を掲載したが、昨日発売になったので実機(GX855)で店頭で確認してきた。

 

 我が家のパナソニック製プラズマテレビは画面に黒い縦線が入るような状態で、もはや寿命が早々に尽きるのは時間の問題。

 ソニーや東芝など他にも国内の有力メーカーやLG、ハイセンスなどの海外製にも、性能やコスパで優れた機種はあるのだが、我が家にはリモコン紛失対策として、パナソニック製のテレビとレコーダーのリモコンがそれぞれ3個づつあるので、これを生かすとなると必然的に同社製が候補に挙がる。

 

 他にも、色合いが総じて派手、リモコンのボタンが大きくて使いやすい、スタンドががっしりしていて地震対策に効果的という機能面で評価している部分もある。

 

 ということで、ほぼ買う機種は決まったのだが、実機を見た感想を一言で言えば「見た目は変わらない」が「機能は強化された」といったところ。

 デザインは旧モデルとほぼ同じ。あえて言えばリモコンに音声入力のボタンが追加されたこと。画質は旧モデルと実際に並べて比較した訳ではないが、カタログを読む限り画質・音質に関する変更点はないようだ。

 

 機能面では、最大の特徴は4Kダブルチューナーを搭載したこと。これで4K放送を見ながら、別の4K放送を録画できるようになる。他社はすでに対応していたのでパナソニックが今回のモデルチェンジで追い付いた形だ。

 他にはリモコンの音声入力が復活したほか、Amazonのスマートスピーカー「アレクサ」に対応したのが目を引く。

 

 という訳で、前評判通りの製品だったのだが、気になるのは価格。10月17日早朝の時点で価格com の最安値(49型)は155,499円(税込み)。

 私が普段家電製品などの購入で利用しているヨドバシカメラでは店頭もネットも175,780円(税込み)で、同社のクレジットカードを使えばポイントが15%。このポイントを加味すると149,413円と15万円割れとなる(ポイント15%は年内まで)。

 

 プレスリリースで発表された時点での各メディアの予想価格は16万円だったので、ほぼ予想通りの価格だ。

 

 気になるのは、今後価格がどこまで下がるのかと言うこと。

 前モデル(GX850・49型)の場合、価格comによれば今年1月の発売直後の平均価格は19万円台半ば。これが2か月後の3月には17万円台半ばに、5か月後の6月には15万円前後まで下がっている。下落率はそれぞれ11%、23%となる。

 

 これを当てはめると、新モデルGX855(49型)の価格は、仮に発売時の平均価格を16万円とすると、12月には142,400円、来年3月には124,800円となる。

 ただし、今回はマイナーチェンジで価格はすぐに下がるという意見も価格.comにはあるうえ、12月のボーナスシーズン、ヨドバシの15%ポイント還元の期限という事情を考えると、年末商戦で値下がりが加速する可能性もある。

 

 個人的には、ヨドバシカメラの現在の価格は、2か月後の12月にはボーナス商戦で店頭価格が15%程度下落、これにポイント15%を加味した123,046円がひとつの目安になると思っている。

 

 今回のモデルチェンジは旧モデルの発売からわずか9カ月という異例の短さだったが、通常は1年だ。1年だと来年の10月だから肝心の東京オリンピック・パラリンピックは終わっている。

  来週以降、12月の購入に向けて価格推移の定点観測は欠かせなくなりそうだ。