趣味がないと孤独になる可能性も?老後にオススメの趣味をお伝えします!(UKANO)
仕事一筋でやってきた定年後のサラリーマンが、職場以外の居場所がないうえに家事もまともにできなくて、妻から「粗大ゴミ」(粗大生ゴミ)とか、妻の行動に同行するので「濡れ落ち葉族」などを揶揄されているのは、広く知られている。
こうした定年後の生き方については、近年「定年本」と呼ばれる書籍が多数出版されていることから、ニーズもあって、それなりに対策を講じている人も多いだろう。
今回紹介するのは、UKANOという「家計のリスクや不安”を解消するWEBサービス」のコラムで、26日に掲載された「趣味がないと孤独になる可能性も?老後にオススメの趣味をお伝えします!」という記事。
記事全体の印象としては、特段目新しい内容はないのだが、定年後の趣味全般について幅広くカバーしているので読みやすい。
記事では、定年後に頭や体を使うことで認知症を予防できるほか、新しいことを手掛けることで気分がリフレッシュできる効能を解説している。
アウトドア関連では、ウォーキング、ランニング、登山のほか旅行を勧めている。
まあこれらはどこのメディアでも取り上げられているので、「斜め視線」からの文章を売りにしている当ブログでは、これにいくつか補足したい。
まずランニングだが、日頃運動不足を自認している人はいきなり「走る」ことはやめた方がいい。まずは「歩く」ことから始めて、徐々にスピードを上げていく方が負担は少ない。
そして目標はランニングでも構わないのだが、個人的には「自転車」を推奨したい。というのも、私を含めて中年太りでメタボ体質のシニアにとっては、ランニングは走るたびに片足に全体重が一気に乗るので、膝への負担が大きいのだ。知り合いにもジョギングを始めたものの、膝を痛めて自宅療養せざるを得なくなった人もいる。
これが自転車であれば、下半身全体に力が分散されるので、膝を痛める可能性は低くなる。しかも行動範囲が「足」よりも広がるので、気分転換の効果も大きい。
ママチャリでも構わないのだが、個人的にはちょっと変化を求めてクロスバイクを勧めたい。これはママチャリと競技用のロードバイクの中間的な存在で、車体の重量はママチャリよりもずっと軽く、価格はロードバイクよりも安い。
ハンドルの位置がママチャリよりも低いので、腕にも力がかかるため上半身の筋肉も使うという効能もある。
さらに補足するなら、スーパーのオリンピックの子会社が開発した走行補助装置「フリーパワー」の装着を勧めたい。
これはシリコンゴムの特性を生かして、走り出しの踏み込みの力を弱める一方で、その反発力で推進力を高めるという機能で、私自身クロスバイクに後付けで装填した。
確かに踏み出しは軽くなったし、上り坂も楽になった実感はある。自前の自転車を持ち込んで装着してもらう場合、費用は1万数千円程度だ。
一方、インドア関連では、日曜大工、囲碁・将棋、芸術鑑賞を勧めている。まあこちらも「よく知られた」定年後定番の趣味ではある。あと付け加えるとすれば「陶芸」だろうか。
囲碁の場合、碁会所に行くという手もあるが、初心者にはハードルが高い。日本棋院が手掛けるネット対局「幽玄の間」なら、月15局まで相手からの申し込みによる対局が無料で打てる(これ以上は有料)。
将棋ならば日本将棋連盟の「将棋倶楽部24」が会員になれば無料で対局が可能で、棋力に見合った対戦を設定してくれるうえ、5級から六段までの認定状、免状の申請もできる。
ただ囲碁も将棋も相手がいてこそ楽しめるもので、自分の都合だけで好みの相手と対戦できる訳ではない。
私のおススメはAmazonプライムの「映画、アニメ鑑賞」だ。年間4900円(税込み)がかかるが、この価格には「購入した商品の配送無料」「音楽200万曲が聞き放題」などが含まれており、月に1回以上Amazonで注文するなら、十分に元は取れる。同じ映像配信サービスのネットフリックス(月額800円から)よりも圧倒的にコスパは高い。
肝心のAmazonプライムの「映画、アニメ」だが、私の場合、アニメが主体なのだが、ほぼ隔月で10本近くが新たに「番組」として配信が始まり、作品によるが大体一週間ごとに最新話が追加される。しかも作品が最新作が大半を占めているのがありがたい。
旧作に至っては、昨年人気作品「フェアリーテイル」が一度に全277話が配信されて、驚いたことがある(現在も視聴可能)。
アニメだけでもこの頻度で配信されるうえに、Amazonプライムには「映画(邦画・洋画)」のほか、内外のドラマなどのオリジナル作品も多い。はっきり言って全てを視聴するのは無理といってもいいぐらいのレベルである。
以上をまとめると、定年後の趣味については「無理」に人とのコミュニティに入らずとも、アウトドアでは自転車で体力を維持しつつ外界の景色を楽しみ、インドアでは好きな映画やドラマで見聞を広げるという、「一人」で趣味を十分に楽しむことが可能な環境が整っている、と言っていい。
定年後の「居場所探し」を必要以上に心配する必要はないというのが個人的な意見だ。