ストレス・運動不足の解消にも効果
在宅勤務が急速に普及するようになって一カ月あまり。私の勤める会社でも政府の緊急事態宣言の発令に合わせて、基本的に社員は在宅勤務となった。
という訳で在宅勤務者としてはまだ初心者ではあるのだが、最初の数日でまず感じたのは通勤時間の解消によって朝夕の自由時間が増えたことと、周囲から不要不急の連絡や仕事が舞い込むことが激減したこと。どちらも有意義に使える時間が増えたことで大きな有難みを感じている。
一方、その後気になってきたのが、自宅に籠ることで気分転換がしにくくなったのと、運動不足による倦怠感である。
一応自室があるので仕事はそこでネット環境を使って不自由はないのだが、外出の自粛が要請されているので、「ふらっと散歩」というのも気が引けるし、何よりも平日の昼間に自宅の周囲をうろうろすることに抵抗がないと言えばウソになる。中年男性が住宅地を散策していると、どうしても「不審者扱いされているのではないか」という懸念がぬぐえないのだ。
「日頃から周辺住民とのコミュニケーションを取っていないツケだ」と言われれば反論できないのだが、50代サラリーマンで周囲の世帯や自治会で広い接点を持っている人の方が少ないのではないだろうか。
また、通勤時間が改称されたことはいいのだが、在宅勤務をして分かったのは往復の通勤が結構な運動量になっていたということ。私は運動量の確認の意味で歩数計を携帯しているのだが、通勤していた時期の一日当たりの歩数はほぼ5000歩前後。これは在宅勤務になって数百歩に激減してしまった。これでは運動不足は明らかで、同じ量の食事をしていたら体重が増えるのは必至である。
そこで、最近再開したのが室内用のサイクルマシンいわゆるフィットネスバイクである。ちなみに一般にはエアロバイクという呼称の方が通りがいいが、この名前は元来コンビウエルネスという会社の登録商標で、現在はコナミスポーツクラブが所有している。ので、ここではフィットネスバイクとする。
ではなぜ、フィットネスバイクなのかということだが、場所を取らず、費用も安く、手軽に始められる、という3点に集約される。その上、気分転換、運動不足も解消されるうえ、継続すれば減量効果もある。
まず場所だが畳一畳もあれば機材は置けるし、最近は折り畳み式もある。価格も2万円ぐらいから購入できるので、スポーククラブの月額利用料数カ月分だ。しかもちょっとした時間の合間に自宅で使える利便性が高い。
ちなみに数年前に減量のために購入したフィットネスバイクだが、当時は帰宅すると同時にパンツ一枚になって45分漕いでいた。終わればそのまま床に寝そべってもいいし、シャワーを浴びてもいい。
この自由気ままな気軽さはスポーツクラブにはないだろう。しかも私の場合これを半年続けたことで20kgの減量に成功した。(糖質制限の効果も大きかったが)
やや話が逸れたが、在宅勤務で運動不足を実感していて「この機会に減量も」と考えている人には参考になるかもしれない。
ちなみに私のおススメはALINCOのエアロマグネティックバイクで、折り畳み式でない2万円程度のオーソドックスなスタイルがいいと思う。やはり全体重をかけて稼働させるので、ある程度しっかりした形状の方が耐久性があるからだ。あとはフィットネスマシンメーカーとして実績が長いことも評価できる。
あと個人的に実践しているのは、ハンドルの中間にある液晶部分にタブレット端末などを置いてトレーニングすること。最初の頃は液晶の消費カロリーや走行距離などを見ていても時間は過ぎるが、すぐに飽きてしまうはずだ。
タブレットを置いて、好きな動画などを見ていると時間はあっという間に過ぎてしまう。ちなみに私が先に45分と書いたのは、Amazonプライムの番組の多くが一話22分程度なので、2話見るとちょうどトレーニング終了となるからだ。
一日のうち空いた時間にフィットネスバイクを漕ぐことで、気分転換になり、運動不足も解消されて、好きな動画も見れるし、続ければ減量効果もある。これが2万円程度で実践できるのだから、多少なりとも試す価値はあると思うのだが。