自分マネジメントの重要性
4月の政府の緊急事態宣言以降、テレワーク、在宅勤務が急速に普及して一カ月弱。
私の勤める会社でも、3月に入って在宅勤務を「希望すれば基本的に承認」されるようにはなっていたが、4月からはこれが「出社する合理的な理由がなければ在宅勤務」となった。
つまり、会社でしか使用できない端末の操作業務と一部の本社業務などを除いてほぼ全員が在宅勤務となっている。しかも4月30日に安倍首相は緊急事態宣言の延長を示唆しており、報道によれば約一カ月の延長となる見込みのようなので、少なくとも5月末、もしくは6月7日(一カ月)までの延長となる可能性が高い。
こうなると現時点で1カ月の在宅勤務がさらに1カ月延びることになる。始まった当初は通勤時間の解消による時間的、身体的な余裕、自分のペースで仕事を進められる自由さ、などから大きなメリットを感じていたが、そろそろ何かと弊害も見え始めた。具体的には、仕事とプライベートの切り分けが曖昧、運動不足とそれに伴う体重増加である。
あと一カ月もこの状態が続くとなると、さすがに健康面で影響が出そうだと懸念せざるを得ない。
こうしたなか、5月1日付けの東洋経済オンラインに「激増『在宅勤務疲れ』を予防する5つのコツ」というタイトルの記事が掲載された。執筆したのは経済コラムニストの大江英樹氏。元野村証券で個人営業などを長く担当し、現在はシニア向けを中心とするライフスタイル全般及び資産運用関連の記事や講演でかなりの有名人である。
大江氏が記事のなかで「在宅勤務疲れ」への対策として挙げているのは、
- 毎朝ヒゲを剃ること
- 楽な格好ではなく、ワイシャツとズボンを着る
- 自分で時間割を作って、それを守ること
- 夜は早く寝て、朝は日の出と共に起きること
- 2時間おきに家の中でできる運動をすること
以上の5つである。これらは実際に大江氏が実践している項目とのことだ。
ここで自分を振り返ると、この中でこれまで私が実践しているのは5つのうち「4.の睡眠、起床時間」しかないことに気づいた。
まず1.のヒゲを剃るのが原則1~2日おきになった。特に週末は木曜日か金曜日の朝に剃ったら翌週のWeb会議までまず剃らない。理由は2つあって、まず「面倒だから」。外出自粛要請も出ているので人に会うこともないので、ヒゲを剃る必要性を感じなくなったこと。もうひとつは、4月25日の当ブログ「私がこの状況下でも頑として『マスク』を使わない理由」でも触れたが、顔の皮膚が刺激にとても弱いので、できるだけ電気シェーバーを使いたくないからだ。
2.については、おそらく多くの人が共感しているのではないだろうか。私の場合は、早朝の起きてからWeb会議がある日はその時間帯まで、会議がない日は一日中上下ジャージである。確かに「仕事モード」に切り替えるという意味では上は襟付きのシャツ、下はカジュアルでもパンツなどに着替えた方がいいのだろうが、これも「面倒だから」が理由になっている。休憩時間にベッドで横になるのに都合がいいという事情もある。
3.は自分の仕事内容とも関係しているのだが、在宅勤務以前から「時間割」のようなモノは会議以外設定していない。私の仕事は基本的に週末までに仕上がれば時間配分は自由という内容がほとんどなので、通勤していた頃から特に時間ごとに「いつまでに何をやる」といったスケジュール管理はしていなかった。従って現在も「時間割」は業務のWebカレンダー上では存在するがほとんど機能していない。
5.は自分にとって最大の問題かもしれない。通勤時に一日5000歩はあった歩数が現在は数百歩にまで減少している。まあその分お腹も空かないので食事の量も減りつつはあるのだが、運動不足は歴然で体重が増える一方で、筋肉量はずいぶん減ったような気がする。時間の合間を見て近くを散歩する際に、疲れやすさと体力低下を実感するようになった。
これに対しては、4月13日に「在宅勤務で煮詰まったら『フィットネスバイク』はいかが?」でも書いたが、5月1日からは毎日45分の自転車漕ぎを実践している。幸い気温も上がってきたので汗もかきやすく、効果は大きそうだ。
大江氏は「5つのポイントの中では3つ目の自分で時間割を作って、それを守ることがいちばん重要」と書いているが、その考え方の背景にあるのは「自分で自分をマネジメントする」ことの重要性を認識すべきということだろう。
その意味では「髭剃り」や「シャツとズボン」は、外見上の自分マネジメントの一環と言えそうだ。もっとも私にとっては、「運動不足」が最大の問題なのだが。
目標を宣言すると達成への意識が高まり成功率が高まるそうなので、ここで「5月末までに5%体重を減少させる」を目標としたい。結果は必ず発表することをお約束します。(あぁ、言い切ってしまった・・・)