如月五月の「ちょっと気になる話題、情報を斜め視線から」

ちょっと気になる話題、情報を斜め視線で解説

東京五輪、延期や中止なら記念になるかも――840円の聖火リレー特殊切手

手ごろな記念品としていかがかと

 新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るう中でちょっと気が引けるのだが、関心のある方もいるかとは思うので、今回はいつもと趣向を変えて「東京オリンピック・パラリンピック」に関連して、個人的な今後の見通しと関連するちょっとした記念品を紹介したい。

 

 先週あたりから欧米でのウイルスの急激な感染拡大を受けて、7月開催の東京オリンピック・パラリンピックが予定通り開催できるのか疑問の声が出始めている。

 日本経済新聞は17日の電子版で「現実味帯びる五輪Xデー 中止・無観客・延期、どれも難問」というタイトルの記事を配信、記事の最後に「世界の状況を見る限り、不都合な現実と向き合うときは確実に近づいている」といずれかの選択を迫られることを示唆している。

 

 実際問題として、仮に感染発信源の中国や、開催国の日本の患者数が今後収束に向かうとしても数カ月以内に感染患者数がゼロになる訳ではないし、むしろイタリアを中心に他の欧州各国や米国の感染が本格化するのはこれからとの見方が大勢。

 たとえ開催国側の準備が間に合ったとしても、肝心の選手を送り出す欧米の主要国が参加を見送れば、現実には開催は不可能だろう。

 

 あまり考えたくないが、仮に7月開催が見送られた場合、国内景気が大きな影響を受け、株式市場に大きな激震が走るのは間違いなさそうだが、個人的には株価の暴落は一時的なもので、日経平均は年内にも2万円台を回復すると想定している(17日終値は1万7011円53銭)。

 

 その理由は2つ。まず今回の新型ウイルスは感染力こそ強いものの、死亡率は過去のパンデミックと比べて低く、中国を中心に回復する患者が増えていること。

 1830年のスペイン風邪のような世界中で何千万人も死亡するようなパニックにはならない可能性が大きいだろう。収束の兆しが見えてくれば悲観論は自然に薄らいでいくと考えられる。

 

 もうひとつは、オリンピックが「中止」ではなく、来年か再来年に「延期」される可能性が高いと思われること。スポンサーや放映権など多額の利権が絡むオリンピックの開催自体を取りやめるという発想は開催の決定権を持つ国際オリンピック委員会にもないはずだ。

 であれば、オリンピック関連の各種事業は先送りされただけで、予定変更の範囲内で収まると冷静に考える関係者が多数を占めるようになるはずだ。

 

 とは言え、2020年の開催がなくなるとなれば、話題を集めるのは「幻のオリンピック関連商品」となるのは容易に想像できる。

 

 今回紹介するのは、オリンピック関連商品として現在販売中の記念切手(正しくは特殊切手)だ。

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 正式名称は「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会 東京2020聖火リレー」で、84円切手が2種類で5枚づつ計10枚で1シートになっている(価格は840円)。

 実は五輪関連の記念切手は昨年にも発売されているのだが、期間限定だったため郵便局ではすでに購入はできない。オークションで購入する手もあるが、値上がりを見越して出品がすでに少なっているうえ、出回っている商品も価格は高騰しているので手は出しにくい。

 

 一方、今回紹介した「聖火リレー」切手は、まだ発売されてから1週間あまりとあって地元の郵便局にも在庫はあった。ちなみに最も規模が大きいとされる東京中央郵便局に17日に問い合わせたところ「まだ十分に在庫はある」とのことだった。ただし取り置きは不可とのこと。

 

 ただ、今後実際に先送りの方向性が固まれば、各種メディアの報道などをきっかけに人気化することは十分に考えられる。私の場合は将来の値上がり期待で買うというよりは、「幻の五輪」の記念品としてなら840円は安い買い物ではないかと思って購入した訳だが。

 ちなみに画像は切手の「解説書」と呼ばれるもので、無料だが窓口で言わないともらえないので注意されたい。

 

 ということで、いつもの真面目な話題とは違ったテーマとなったが、関心を持たれた方は参考にしてもらえればと思う。