如月五月の「ちょっと気になる話題、情報を斜め視線から」

ちょっと気になる話題、情報を斜め視線で解説

ガラケーからスマホに替えて思ったこと

カメラの性能は向上するも、電話はやはり使いにくい

 

 前回の投稿で、タブレットが壊れたので買い替えを検討した結果、ガラケーをスマホに替えたうえに、SIMフリーのLTEタブレットをAmzonのFrieHD10からのテザリング対応にしたことをお伝えした。その後2週間ほど経過し、だいぶ使い慣れてきたのでここで現状を報告したい。ちなみに購入したスマホは6月に新発売のOPPOのReno5 A。価格はY!mobileオンラインストアでPaypayのクーポンなどを加味すると実質15,000円(税込)。ちなみに家電量販店などのSIMフリー版は43,000円ぐらいする。

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 まず最初に感じたのは「電話が使いにくい」ということ。ガラケーの時は、折り畳みを開いて、予め電話番号を登録したボタンを押すか、「あかさたな」の列から宛名を選び、発信ボタンを押すだけだった。これがスマホになると、まず電話アプリを立ち上げるという手間が面倒。さらに宛先も五十音順に一列に並んでいるので、スクロールさせないと目的の相手が出てこない。

 さらに手間取るのが電話としての「持ち方」の違和感。とにかくスマホはガラケーより「幅」があるので、手にもって通話していて安定感が弱い。また、掛かってきた電話に出る際にも承認の操作が必要で、何度も間違えて切ってしまった。とにかく「電話」として使うには、ガラケーの方が間違いなく使いやすいと断言できる。

 あと、ガラケーよりも大きくて重いので首にストラップで吊るせないというデメリットも大きい。シャツやパンツのポケットには入らないので、当然ながらバッグなどに仕舞うことに事になる訳だが、こうなると掛かってきた電話に出るのに数倍の手間と時間が掛かる。しかもスマホには破損防止のためカバーを付けているので、これを裏側に折り返さないと手に持って安定しないという事情もある。

 ついでに言うと、ガラケーからスマホには連絡先のデータが移行できない(探せば方法はあるかも知れないが)ので、宛先とその電話番号やアドレスを「手打ち」するしかなかった。

 

 もちろんスマホならではのメリットもあったので書いておくと、まず「カメラ」の性能と使い勝手が向上した。ガラケーとタブレットのカメラの画素数はせいぜい200万、一方、スマホの画素数は6400万とグレードが全然違う。しかも超広角とマクロ、そしてモノクロと合わせて4つもレンズがある。夜景モードや手振れ補正など機能面でもまったく勝負にならない。

 しかも撮影する際にも、ガラケーは画面が小さすぎるし、タブレットは筐体が大きすぎて安定しない。スナップ写真をサッと撮るにはスマホの方が適しているのは確かだ。

 

 あと「スマホ」プラス「FireHD10」の構成で大きく変わったのが、テザリング機能を使ってタブレットからはスマホ経由でネットにアクセスするようになったこと。タブレット側に設定にちょっと手間取ったが、Amzonのカスタマーサービスに連絡したらすぐに解決した。

 また以前はインターネット接続によるデータ通信容量がOCNの1日110MBという契約だったが、今回は1カ月で15GBという1日換算で約5倍に増えたので、ストリーミングで動画を長時間見るようなことをしない限りデータ通信に気を使う必要はなくなった。加えて8月からは月内に使い切らなかったデータ量を翌月に繰り越せるようになる(らしい、詳細は未発表)。テザリングによる遅延も特にストレスになるような事態にはなっていない。もっともスマホを立ち上げないとタブレットが使えないという制約はあるが。

 

 他に感じたのは、これまで電話とSMSはガラケー、メールはタブレットと分けていたのが、すべてスマホで対応できるようになったのは想像以上に便利だったこと。

 あと、タブレットは立ち上げの都度パスワードの入力が必要だったが、FireHDにはパスワードを設定しないこともできるうえ、スマホも手に持って傾ければ自動的に電源が入って、顔認証で立ち上がるので思っていたよりも使い勝手が良かった面はある(通話機能は別にして)。

 

 あと数カ月使ってみて、新たな発見があればまたレポートしたい。

 

 

 

 

ごめんなさい。私はガラケーからスマホに乗り換えてしまいました・・・

長年ガラケーとタブレットの2台持ちを推奨してきたが

 

 まずこのブログでは、過去に外出時の通信・通話環境について2019年7月に「ガラケー・タブレットの2台持ちがオススメ」と書いてきた。私自身この2台持ちをつい最近まで実行してきたし、この状況に不満はなく満足していた。「通話」は折り畳みのガラケーの方が安全で便利だし、「データ通信」は画面の大きいタブレットとすることで、検索もしやすいし、結果も見やすいということで、この主張は今でも間違っていないと思う。ただ結果としてガラケーを止めてスマホに切り替えたことをお詫びするともに、そこに至った経緯を説明したい。

 

 ではなぜ、ガラケーを止めてスマホにしたのか。この最大の理由はタブレット端末の電池が異様に膨張して破壊寸前となり、事実上使用できなくなったためだ。

 当然ながら製造元のHUAWAYに連絡したが「保証期間の1年を過ぎているので、修理費用には1万5000円かかります」と言われたのも堪えたが、さらに決定打となったのは「状況確認のためタブレット発送は着払いでOKですが、修理しない場合当社では処分しかねます。また返却する場合には2000円強の費用がかかります」と言われたこと。こちらの不注意で落下・破損したならわかるが、保証期間を過ぎているとはいえ突然電池が膨張するという「自然故障」である。どうにも理不尽な対応ではないだろうか。

 

 この回答を得た時点で「HUAWAYのタブレットは二度と買わない」と決めた。となると、代替のタブレットを探すことになるのだが、驚いたことに日本メーカーではLTE仕様のタブレットをほとんど生産していないのである。

 仕方がないので、PCメーカーとしても一定の評価のあるLenovoで探したら、あるにはあるが4万円近い価格(クーポンを使っても3万5000円)には手が出ない。ちなみにタブレットでは人気のAppleのiPad Airは64GBのセルラーモデルで85,500円もするので、最初から検討の対象外だった。

 

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 似たような製品を探していたら、別の中華メーカーのLTE対応タブレットが2万円前後で売られているのを発見。製品レビューにも「OCNのSIMカードが使えた」というコメントがあったので、Amazonプライム対応の商品であることを確認したうえで、注文・入手した。

 

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 結果から言えば、これが「大失敗」。LTE対応とあるが、NTT回線を利用しているOCNのSIMカードが機能しないのである。販売業者とメッセージで何回かやり取りしたが、どうやっても接続できないので返品することにした。(Amazonプライムなので対応は早かった)

 私自身は、これからも「ガラケー」と「タブレット」の2台持ちを続けたいが、タブレットが入手できないのでは現実には困難だ。

 

 しばらく悩んでいたものの、ここでタブレットは無理にLTE対応にせず「親機からのテザリング対応すれば良いのではないか」とのアイディアがふと浮かんだ。こうすれば家に多数あるAmazonのFireタブレット端末がそのまま外に持ち出せるので、新たにタブレットを購入する必要もない。

 ただ問題になるのは、現在のガラケーが通話専用のためネット接続を考えていないので、テザリングすると通信費用が多額になること。ここで再びアタマに浮かんだのが「いっそのこと、ガラケーもスマホに替えてしまう」だった。

 ちなみにウチの家族はY-Mobileでスマホ契約しており、私もガラケーはY-Mobileの3年前の機種。ということで、家族割引が使えなかったケータイ契約もスマホに切り替えればOKではないかとの思惑もあってみた。すると、6月に発売されたばかりの最新機種「OPPO Reno5 A」、一括払い・機種変更場合、正価の39,600円がオンライン限定で18,000円になっていた。

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 ちなみに、この「OPPO Reno5 A」は中国メーカー製だが、横浜に研究所を置くなど日本向けにカスタマイズした商品を企画・開発している模様。価格コムなどで見てもそこそこ売れていて、評判も悪くはない。しかも5G回線に対応しているうえ、カメラのレンズが前面に4つもあって、そのうちの一つは最大画素数は6400万もある。液晶画面のサイズも6.5インチとそこそこ大きいことも決め手になった。

 ちなみにこのスマホ、Y-Mobileの店頭で買うと先に書いたように39,600円、ヨドバシなどの家電量販店やAmazon、楽天などの通販でもほぼ同じ価格。18,000円というのはY-Mobileオンラインショップの限定価格だ。さらに言えば、期間限定のキャンペーンで3000円分のPayPayボーナスがもれなく付いてくるので、実質は15,000円になる

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 発売直後で最新の機能を持つスマホが実質15,000円というのが「破格」であることは間違いないだろう。ちなみに巷で人気のiPhone 12だが、Y-Mobileのオンラインショップでも一括価格は123,840円(256GB仕様)、実に8倍以上の価格差だ。まあ個人的な嗜好性の強い商品でもあるので、価値観の相違と言ってしまえばその通りなのだが。

 ただ今更ながらの確認だが、オンライン購入なので宅配されてくるスマホに自分でSIMカードを差し込み、専用電話に既存ガラケーの回線接続解除を申し込み、スマホの初期設定を自分で行うという手間がかかる。もっとも実際には説明書の指示通りにやれば大した作業ではないのだが。この作業に不安がある人には店頭で買って手続きしてもらうしかないだろう。

 

 ということで今回は、今月から「ガラケー・LTEタブレット」の2台持ちから「スマホ・Fireタブレット」の2台持ちに環境が変わったことをお伝えした。

 次回は、実際にこの新しい2台構成になってどのように使い勝手が変わったかなどについてレビューしてみたい。

 

 

 

 

五輪開催反対派、取るべき手段は「行かない」「見ない」「読まない」の3原則で

都市間の持ち回り方式は完全に時代遅れ

 

  東京五輪開催への反対一辺倒だった世論が、ここにきて多少変化が見えつつあるが、まだまだ反対派の勢いは根強い。変化が起きているのは、開催まで1カ月余りとなり、世間に「もはや開催は避けられそうにない」という諦めムードが漂い始めたことが主たる原因だと思っている。

 

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 遅くとも18日には東京を始めとする「緊急事態宣言」は解除が決まり、「まん延防止等重点措置」に移行する見通し。感染者数に減少傾向は見られるものの、まだ予断を許さない状況だと思うのだが、これも東京五輪開催に向けての「前振り」と考えれば合点がいく。

 

 私自身は、今回の五輪に限らず、世界各国の都市で開催地を持ち回る現在の方式は完全に時代遅れだと思っている。インフラ整備や観客の誘致などで得られる経済効果は一時的で、その後自治体が抱える財政負担などのマイナスの影響の方が大きいと思うからだ。

 サッカーやラグビーならワールドカップ、陸上競技なら世界陸上などの世界大会があるのだから、すべての競技を一カ所に集めて開催する意味が薄れているはずだし、百歩譲って「伝統ある記念大会」として残すというなら五輪発祥の地ギリシャで毎回開催すればよいだけの話だ。むしろ「五輪の聖地」で開催される大会としてアスリートの認知度が高まれば、わざわざ開催国を転々とする必要もなくなる。

 

 誰もが知っているであろうこの指摘が話題になることがほとんどないのは、五輪開催によって恩恵を受ける人たちが困るからに他ならない。具体的には「ゼネコン」「マスメディア」「広告代理店」だ。メディアが五輪開催の有力な関係者なのだから、開催を否定するような話が表沙汰になるはずがない。

 本来不要で無駄になるものをあたかも必要かのごとく称賛して、建設費、視聴率、広告費をそれぞれ稼ぎたいという欲望が見え見えである。

 

 とはいえ、ここまで来るともはや政府や東京都に「五輪の再延期や中止」という選択肢はないだろう。東京の1日の新規感染者数が1000人を超えても間違いなく開催するはずだ。要するに反対派が何を言おうと「聞く耳は持たない」ということ。

 

 では開催反対派にできることはな何もないのだろうか。冷静に考えるとそんなことはない。手間もお金も時間もかけずに反対の意思を伝える方法があるのだ。

 それは東京オリンピック・パラリンピックに対して、観戦に「行かない」、テレビを「見ない」、新聞や雑誌を「読まない」の3原則である。要するに「無関心」を決め込むのである。

 

 16日時点で政府は最大1万人までの観客を受け入れ可能としたい方針のようだが、チケットは再抽選になる見通しだし、観戦にはPCR検査の陰性証明書が必要との報道もある。私自身当面は得体の知れないワクチンを接種するつもりはないので関係ないが、オリンピックとはそこまでして「観戦」するのもなのだろうか。その結果「感染」しては意味がないと思うのだが。

 

 競技を放送するテレビを「観ない」、新聞や雑誌の特集を「読まない」ことで、スポンサーは広告の効果を見直すだろうし、雑誌が売れなければ特集も組まれなくなる。こうして世の中の興味の対象外として存在感が薄らいでいけば、盛り上がる訳もなく、誰が言うまでもなくごく自然に「五輪は不成功」という結果を迎える。

 

 折しも、次回と次々回のパリとロスアンゼルスが同時に開催が決まったことや、その次の2032年の豪州ブリスベーンでの開催が最近決まったことも、国際オリンピック委員会が開催地の立候補が減ったことへの危機感の表れだろう。

 

 もはや今回東京で五輪が開催されるのは100%避けられない。ただ国民が観戦に行かず、競技に関する報道にも関心を示さないとなれば、中長期的観点から現在の都市持ち回り方式を見直すきっかけを「東京が作った」という実績は残せるかもしれない。

 個人的には、日本が「いくつメダルを取るか」よりも、どの程度「盛り上がらずに終わるか」の方に興味がある

DELLのノートPCが激安販売中 フルHDの15.6型が27,478円(税・送料込み)

エントリーモデルがクーポン適用で6月14日まで

 

 私はWindowsXP時代からノートPCを趣味で使っているのだが、中長期的なトレンドとして性能の向上が著しい一方で価格の低下が急激に進んでいる。

 

 世間では半導体不足が言われており、一部の自動車メーカーが車載用の半導体を調達できず生産調整に追い込まれているほどだから現実問題として品不足は確かなのだろう。

 

 PC業界も全体としてはこの影響を受けている。昨年の新型コロナの影響でテレワーク勤務が普及したのに伴い、昨年はノートPCがかなり売れたようだ。今年に入って在宅勤務用の売れ行きはピークアウトしたようにも見えるが、今度は半導体不足の影響でPC全体の価格が下げ止まらない状況に見える。

 

 こうしたなか、パソコン大手のDELLがとてつもない低価格のノートPCを発売していた。機種名はVostro 15 3000(3500) 【即納】エントリープラスモデル

 下図がその広告の一部なのだが、標準価格が80,278円とエントリーモデルとしては結構なお値段なのだが、これが割引価格では43,978円となり、さらに6月14日まではオンライン限定で16,500円OFFのクーポンを適用すると、販売価格は27,478円にまで下がるのだ。標準価格からの割引率は65%強となる。しかもこの価格は消費税、配送料が込みなのだ。本体の実質価格は2万円に近い。

 

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 ちなみに、価格comで同様の仕様、OS(Windows10 Home)、画面サイズ(15.6型)、解像度フルHD(1920 x 1080)で検索すると、最も安いものでも42,200円だ。

 

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 もっともこのランキングのうち上位4種はCPUにAMD Athlon Silver 3050Uを搭載(CPUスコア3199)しており、ここで紹介するDELLのインテルCeleron 6305(CPUスコア2246)よりも数段優れているのは確か。とは言え、Webを閲覧したり、メールや文書を作成するぐらいなら何の問題もないだろう。メモリは4GBと最低限だが、ストレージとして256GBのSSDを搭載している。

 

 私自身この機種をすでに注文済なのだが、実は今年2月頃にもこの製品の旧モデルを購入している。この時の価格は24,000円台で、今よりさらに安かったのだが、画面の解像度がHD (1366×768)と低かったほか、ストレージもHDDだったので、単純に比較はできない。

 

 ということで、サブ機としてはもちろん「とにかく安いノートPCが欲しい」という人には打ってつけだと思う。

 ただ重さが約1.8kgあるので、持ち運びには向いていない。基本的には自宅での利用になるだろう。またDVDドライブも搭載されていないのでパッケージソフトをインストールするには別途外付けのドライブが必要になる。もっともAmazonで2000円ちょっとで購入できるので大した問題ではないが。

 

 繰り返しになるが、ノートPCを20年以上使ってきた経験上、このDELLの2.7万円台というのは間違いなく「お買い得」だ。当面新たなノートPCの必要性がなくても、「とりあえず万一のための1台」としてもおススメしたい。

最近やたらに目立つ「からあげグランプリ金賞」とは何ぞや?

全部で26部門、単年度で計174店も金賞を受賞

 タピオカドリンクの人気が世間であっと言う間に盛り上がって、一気に潮が引くかのごとく消え去ったのは記憶に新しい。

 こうしたなか、今盛り上がっている食品として「鳥の唐揚げ」を挙げることに異論はないと思う。唐揚げは元々肉屋の定番商品だったし、スーパーの総菜売り場には必ずある。コンビニのローソンが「からあげくん」を売り出したのも随分昔のことだ。

 この唐揚げ業界に現在、ファミレス(すかいらーく)や居酒屋(わたみ)なども参入して、まさに戦国時代の様相になっていることは皆さんもご存じだと思う。

 

 唐揚げは個人的にも好きな総菜なので、多様な業種が参入して混戦となることで、味が良くなり、適度な価格競争も起きれば、消費者にとっても望ましいことではある。

 

 ところで、皆さんはこういった「唐揚げ店」の店頭やWebサイトに「からあげグランプリ金賞受賞」といったポスターを見かけたことはないだろうか。

        

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 実はこの「からあげグランプリ」、日本唐揚協会という団体が運営しているのだが、この協会のWebサイトを見て驚いたことがある。

 一般消費者の普通の受け止め方としては、「金賞」というのは、その年に最高と評価されたモノやサービスが受賞するものという認識があると思う。また「金賞」があるのだから「銀賞」「銅賞」もあると考えるのが普通だろう。

 日本唐揚協会のWebサイトで、からあげグランプリの記事一覧を見るとこの認識は大きく間違っていることがわかる。

      

 まず、最新の「からあげグランプリ」そのものが、大きく「第12回からあげグランプリ」と「第2回唐揚弁当グランプリ」の2つに分けられる。

 そしてこの「からあげグランプリ」については、「素揚げ・半身揚げ部門」「しょうゆダレ部門(3地区)」「手羽先部門」など10部門に分かれているほか、これとは別に「スーパー総菜部門」が北日本など4地区に分かれており、「からあげグランプリ」だけで14部門も存在、それぞれに「最高金賞」と「金賞」が授与されるのである。ちなみに「銀賞」も「銅賞」も存在しない。

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 これに加えて「唐揚弁当グランプリ」だが、こちらは「弁当屋部門」「専門店部門」「定食屋部門」がそれぞれ地区別に3つ、「酒場部門」が地区別に2つ、「コンビニ部門」が1つと合計12もあるのだ。

 「からあげグランプリ」と「唐揚弁当グランプリ」を合わせると、何と26部門も存在することになる。

 

 さらに驚かされるのか「金賞」の数。「最高金賞」はさずがに各部門ごとに1つだが、「金賞」は「全国定食屋部門」で受賞した「かつや」を除いて、すべての部門で複数の金賞受賞店が存在するのである。もっとも金賞を多く受賞しているのは「からあげグランプリ」の「東日本しょうゆダレ部門」で、何と15店も受賞しているのだ。

 

 この結果、トータルでの受賞店数をまとめると、「最高金賞」は26店、「金賞」に至っては148店にも達する。2つを合わせると174店だ。ちなみに資料の欄外の注釈によれば、「からあげグランプリ」のエントリー数は921で、ノミネート数は175、最高金賞と金賞の合計受賞店数は121だから、エントリー後の受賞率は13%、ノミネート後の受賞率は約70%となる。

 しかもこれは単年度の受賞店数なので、今年で12回目となる「からあげグランプリ」や2回目となる「唐揚弁当グランプリ」がこれまでにいくつの「金賞」を授与してきたのかは調べていないが、1000店を超えているのは間違いなさそうだ

 

 グランプリを主催する日本唐揚協会には、専門家としてそれなりの言い分があるだろうが、一般消費者からすれば「金賞の安売り」感は否めないだろう。ひとつかふたつと思っていた「金賞」が実際には174もあるとは誰も想像していないはずだ。

 

 私自身はこういった「〇〇賞受賞!」のような「権威付け」は嫌いなので、モノゴトを判断する基準にはあまりしていないが、一般消費者にとっては「金賞」が人気や味を保証する基準としている人も多いはず。味の好みは人それぞれなので、他人がとやかく口出しする話ではないが、「からあげグランプリ」金賞の実態を知っておいて損はないだろう。

 そして、この手の「〇〇賞受賞!」をウリにしているのは、「からあげ」だけではないというのも事実のはずだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マスクの値崩れが止まらない--100円ショップでは20枚110円も登場

マスクの値段がとんでもないことになっていた

 

 今回のテーマは「マスク」である。昨年の年明けぐらいから新型コロナの脅威が騒がれはじめ、2月頃にはマスクの価格が急騰、一時50枚入りの不織布のマスクが「1箱7000円以上まで上昇した(1枚140円)」という話も各所メディアで耳にしたが、最近のマスクの価格事情を調べてみたら、どんでもないことになっていた。

 

 私自身、マスクは同じ医療用品のガーゼや包帯などのように衛生面から考えても「使い捨て」が基本だと思っているので、繰り返し使える布製のマスクは使ったことがない。幸い昨年春先には勤めている会社から、全社員に1人100枚の不織布マスクが配布されたので、夏場まではこれで乗り切っていたのだが、秋以降の分をどうやって確保しようかと考えていた。

 

 こうした中、昨夏ころに100円ショップのダイソーで、3枚入り110円(税込み・1枚当たり37円)で販売されたので、さっそく購入してく買っていたのだが、個人的には「まだ高い」と感じていた。というのも、ちょうど1年前の2019年夏頃には同じダイソーで1箱30枚入りのマスクが110円(1枚当たり3.6円)で売られていたのを知っていたからだ。

 

 しかもこの頃になると、国内外のマスクの工場生産も増産体制が整いはじめ、これからはマスク需給も緩和すると睨んでいたので、必要最小限の枚数を購入して対応していたところに登場したのが100円ショップ「キャン・ドゥ」の7枚入り110円のマスクだ。これだと単価は16円程度まで下がる。

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 これで当面は乗り切ろうと思っていたところに、ダイソーから昨年(?)発売されたのが、10枚入りで110円の商品だ。キャン・ドゥと同じ3層構造で、花粉などを99%カットするというのも同じ。単価は11円となる。

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 10枚という数字のキリもいいので、100円ショップの主力商品は他店も含めてしばらくは10枚入りに落ち着くのかと思っていたが、この考え方は甘かった。今年に入ってダイソーは15枚入りで110円という新商品を発売したのである。ちなみに単価は7.3円にまで低下、10円を割り込んだ。

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 我ながら「読みが甘かった。市場を舐めていた」と反省することしきりだったのだが、この反省がまだ不十分だったことを思い知らされる事態にこの春先に直面する。なんとダイソーが20枚入りで110円の商品(単価は5.5円)を売り出したのだ。

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 ちなみにこの20枚入りの商品、人気化しているのか最近ではあまり店頭で見かけない。3層構造、花粉99%カットといった性能は変わらずなのだらから当然ではある。ダイソーが最近始めたオンラインショップでもマスクは15枚入りが主力商品だ。

 

 ということで、ここ1年ちょっとで単価が140円から5.5円まで約25分の1にまで急落した不織布マスクだが、個人的にはそろそろ底値かと思っている。確かに一昨年までは30枚で110円という時期もあったので、この水準まで下がる可能性はあるが、これは「箱」に入っているタイプでやや大きい。20枚入りまでの「袋入り」なら持ち運べる利便性があるうえ、出し入れ部分がテープなので保存時に異物が混入するという問題もない。

 

 ここまでマスクの価格下落について説明したきたが、コロナ禍はいずれ収束するとはいえ、飛沫感染への対応が一般化することで「ソーシャルディスタンス」という概念が消えることはなさそう。これからはマスクは眼鏡やアクセサリーのような感覚で普段使いするようになるだろう。

 生産体制も整い、価格も安定してくるので、ドラッグストアではトイレットペーパーのような「日用品」と同じ扱いになるとかもしれない。

 

 

東京都が作成したシニアの生き方ハンドブック「東京50BOOK」

定年本初心者にはオススメ、もちろん無料で配布中

 

 今年もゴールデンウィークが目前に迫ってきた。昨年同様に新型コロナウイルスの影響で、旅行などの休暇計画を見送った方々は多いだろう。緊急事態宣言の発令もあって、東京都の小池知事は「都外への外出は控えるように」と飛びかけているうえ、大規模商業施設は休業中でもあり、せっかくの休暇なのに世の中に盛り上がる機運は皆無だ。

 かく言う私もリモートワークの真っ最中で、平日、休日を問わず外出を楽しむ気分にはどうやってもならない。といってぶつぶつ愚痴っていても仕方がないので、せっかくの休みを使って何をしようかと考えていたのだが、先日野暮用で市役所に行ったら1階のロビーで面白そうな資料を見つけたのでお伝えしたい。

 その資料の名は「東京50―フィフティ・アップ―BOOK」である。タイトルから想像できるように50代以上を対象にしたシニア向けの生き方を書いたガイドブックだ。総ページ208で、厚さは1センチ近いしっかりとした装丁の「本」である。一見すると書店で980円ぐらいで売っていてもおかしくないぐらいの外見だ。もちろん無料で配布している。(PDF版、電子書籍版もダウンロード可能)

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 作成したのは、東京都福祉保健局というお堅い部署。どういう経緯でこの本を発行することになったのかは不明だが、その趣旨は表紙裏にある文章「自分らしいシニアライフ、50歳からデザインしませんか?」という言葉に集約されるだろう。簡単に言えば、都民の高齢化に伴い、退職者などが増える中でシニアの無気力、孤独、孤立などによる様々な問題を回避するためのアイディアをまとめたものだ。

 

 章立ては大きく分けて

   1.これからのライフどうしたい?

   2.夢を実現するために50(歳以上)からできること

   3.未来の私たちはどうなる?

   4.健康長寿のために

   5.安心&元気に暮らしたい

 の5つのパートからなる。

 

 パート1では、チャートにより自分のタイプを「社交派」「独立独歩型」など4つに分類、それぞれのタイプ別に「仕事」「趣味」など4種類の生き方をアドバイスしている。

 パート2では、4種類の生き方の具体的な説明を、パート3では未来の見えるキーワードとして「少子高齢化」などに言及、パート4では健康寿命を延ばすためにできること、パート5ではこれに伴う補足説明などが書かれている。

 

 さて、ここでAmazonの書籍レビューで数多くの「定年シニア本」を扱ってきた者として忌憚ない意見を言わせてもらうと、「物足りなさはあるが、これまでシニア本を読んだことがない人には最初の一冊としてはオススメ」ということになる。

 というのも、多くにシニア本にあるがちな著者の「楽しく明るく生きるべき」的な押し付けがましさがあまり感じられない客観的な内容であることと、本文中や巻末に書かれている行動するにあたっての具体的なアプローチ先が記載されていて、便利で参考になると思うからだ。そして何よりタダだし。

 何かのアンケート結果からの引用だとは思うが、様々な場面でのシニアの体験コメントが多く取り上げられているのも、読者には身近に感じられるのはないだろうか。

 

 コロナ禍で家にいる時間が増えた中高年は多いはず。そのうえ何処への旅行はおろか外出すらままならない状況だけに、このGW休み期間中にちょっと先の話であったしても、シニアとしての生き方を学んでおくことはいずれ役に立つと思う。

 

 個人的には、この本を読んで最低限のシニア世代の生き方を知った後は、正反対の論調となる究極の自己主張型定年本「定年バカ」を読まれることを強くオススメしたい。この両極端の本2冊を読むことで、自分のシニアの生き方に対する立ち位置がある程度見えてくるはずだ。

 

 

 

 

 

 

 

20数年ぶりに京王閣競輪に行って驚いたこと

ファンも設備もすべてが変わっていた

 

 私の数少ない趣味のひとつに「競輪観戦」があるのだが、わざわざ「観戦」と言うだけに、専らギャンブルとしてではなく自転車レースとして楽しんでいる。

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 自宅が東京の郊外なので、観戦に行くのであれば「立川」か「京王閣」または「西武園」となるのだが、普段はネットのオンラインで見るため、ここ20年数年は実際に競輪場に足を運ぶことはなかった。

 きょうはたまたま予定がなかったうえ、何となく最近の競輪場の雰囲気も確かめたかったので、20数年ぶりに「京王閣競輪場」に行ってみたのだが、記憶に残っていた昔の京王閣とは大きく変貌した姿に改めて時代の流れを感じた。今回はその感想を書き連ねてみた。

 

 まず驚いたのは「女性客」の多さ。最寄りの駅は京王電鉄の京王多摩川駅なのだが、競輪場に直結した改札口はコロナ禍で閉鎖されており、反対側の改札口から線路沿いに戻る道を5分ほど歩くことに。その歩行者に女性が結構混じっていたので、最初は「何かコンサートかタレントの催し物もあるのか」と思っていたのだが、先を進む女性グループがそのまま競輪場に入っていったのを見て、腰を抜かすほど驚いた。

 しかも入場料(50円)を払って場内に入ると、別の若い女性群やカップルなどがあちこちにいて2度びっくり。20数年前の記憶では、女性は皆無と言っていいほど見かけなかったのだが、テーブルに座ってレース展開の話を弾ませる女性を見て、「うーん、時代は変わったものだ」とつくづく思った。

 今では信じられないかもしれないが、当時は「空いている」という理由で利用者の少ない女性トイレで、男性が何食わぬ顔をして用を足して出てきても誰も気にしないほど、社会通念とかマナーから隔絶された「異世界」が競輪場だったのだ。

 

 次に驚かされたのは昔は「穴場」とも言われた車券売り場。当時はちょうど窓口で受け付けの女性に「2、3裏表」などのように口頭で直接伝える方式が、鉛筆で記入したマークシートを差し出す方式に変わりつつある時代だったが、今は「窓口」そのものが存在しないのである。

 簡単に言えば、車券を買うのも、払い戻しも自動販売機で済ませるのである。まあ今はネットでも買える時代なので当たり前の話ではあるのだが、当時ズラッと窓口に女性陣が並んで車券の注文を受け付け、締め切りと同時に問答無用でビシャとカーテンを閉める風景が懐かしく感じられた。

 

 そしてさらに驚いたのが、予想紙のオンライン版無料配布。全国どこの競輪場でもこうなのかは分からないが、京王閣で予想専門誌「赤競」の全レース予想(カラー版)がスマホやタブレットで無料でダウンロードできるのである(印刷は不可らしい)。

 入場ゲートを通った際に「予想紙を販売する屋台が見当たらない」と違和感を感じてはいたのだが、その理由がようやくわかった。ただで見れるのであればだれもお金を払ってまで買わないのは当然だ。

 もっともこの予想紙、同紙の専門サイト「赤競.NET」で購入すると1レース70円、全レースだと550円もするので、どういう仕組みで無料配布できるのか不明だが。

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 競輪場そのものの変化も大きかった。20数年前の話なので、多少は記憶間違いはあるかもしれないが、まず改善されたと感じたのは「ゴール前」での立ち見ができるようになったこと。以前は屋外の吹きさらしとはいえ、座席指定の有料席(確か数百円)だったのだが、有料席は屋内の立派な施設内に収まった一方で、ゴール前からは奥に引っ込んだので、空いたスペースが無料の立ち見席に入れ替わったのだ。これはゴールに飛び来む選手の迫力を目の前で観戦することを、最も楽しみにしている私としては非常にありがたいことである。

 あとは、第4コーナーにあったコンクリートむき出しの4階か5階建ての巨大な無料観覧席が跡形もなく消えていた。もともと比較的のんびりした雰囲気のある京王閣には違和感の大きな建造物だったので、取り壊されたのは良かったとも思っている。

 ということで、20数年ぶりに訪れた京王閣にはひたすら驚かされた訳だが、これが数カ月ごとに通っていたら、その変化には気が付かなかったかもしれない。

 今回の久々の競輪場でのレース観戦で改めて感じたのは「やはり生のレースを見るのとネットで視聴するのとは臨場感が別次元」ということだ。当たり前の話ではあるのだが、レース開始時に聞こえてくる選手の気合の入った掛け声、発走機のガシャンという音、周回時の車輪の回転するシャーッというタイヤの摩擦音・・・どれもオンライン観戦では味わえないリアルの感覚だ。

 

 最後にこの投稿を読まれた方へのお知らせとして一報。5月4日から9日までタイトル戦の日本選手権競輪(GI)が京王閣競輪場で開催されるとのこと。入場者数を5,000人に制限して開催するとのことだが、ネットと来場による応募はすでに締め切っているため、観覧希望の方はネット観戦で楽しんではいかがだろうか。

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電車で騒ぐ子供には「言葉」では通用しない場合もある

手を挙げるのは厳禁だが、態度で示すのは有効だったという実例

 

 2月7日付けのプレジデントオンライン(POL)に「電車で騒ぐ子供を「静かにしなさい」と叱ってもうまくいかない根本原因」というタイトルの記事が掲載された。

 

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 趣旨を簡単にまとめると、子供を問題行動を起こすようなキレやすい人間にしないためには「肯定的で具体的な行動を促す声かけ」を意識すし、頭ごなしの否定の言葉はNG――ということだ。

 記事では具体例として「電車のなかで静かにしてほしいときなら、「騒がないで」ではなくて「お口を閉じましょうね」「本を読もうか」というといった具合です」と解説している。

 

 記事を執筆したのは早稲田大学教育学部教授の本田恵子氏。中高の教員を勤めた後に渡米しカウンセリング心理博士号を取得、スクールカウンセラーの専門家である。

 

 今回は記事についてとやかくケチを付ける気はない。著者が書いているように、子供に対して「騒がないで」「走らないで」などのように否定的な言葉で接するよりは、「本を読もうか」「ゆっくり歩こう」という別の行動に目を向けさせるというのは、有効な手段のひとつである。

 これと同じような手法に、部屋を散らかしている子供に「どうして散らかすの!」と怒るよりも、「どこに仕舞うのだっけ?」と話しかけて子供が主体的に行動できるように仕向けるというやり方も知られているところだ。

 

 私が今回言いたいのは、こういった「言葉」でいくら説得しても大人の言う事を聞かない子供に対してどう対処するかという問題である。

 電車内など公共の場でこうした子供に遭遇すると、どうしても「怒り」の感情が高まってしまうのは私の悪いところなのだが、あかの他人の子供に注意する義務はないし、親が出てきて揉めるのも面倒である。かといって放っておけば迷惑この上ない。

 

 ここで実際に数年前、私が取った行動を披露したい。結論から言えば効果は「絶大」だった。

 場所は通勤帰りの電車のなか、途中で塾帰りと思わる小学生2人が乗り込んできて、大声で話始め、じゃれ合うなど周囲にかなりの迷惑をかけていた。しばらくして60代後半ぐらいのおばさんが子供たちに「静かにしないとダメよ」から始まって「もう少しおとなしくして」などと声を掛けたが一向に騒ぎは収まらない。ちなみに周囲の他の大人たちは見て見ぬふりを決め込んでいる。

  私はドアをそばに背中を預けて新聞を読んでいたが、時間が経つにつれて子供たちの傍若無人な態度に我慢できない感情に包まれていた。

 

 そこで私は、手に持っていた新聞を丸めて棒状にし、隣のドアの窓を「バシッ!」と結構な音が響くように叩いた

 その瞬間、車内の空気がガラッと変わり、2人の小学生は瞬時に沈黙、直立不動の姿勢となり、そのまま降りる駅まで2人とも一言も話さなかった。

 私は「バシッ!」の際に子供を睨んだ訳でもないし、その後は新聞を広げ直して読み始めたが、それまで「言葉」で注意していたおばさんも同じように沈黙、その心中を察するに「私のような手法は自分には容認しがたいが、効果は認めざるを得ない」といったところだろう。

 ないとは思っていたが、もし誰かから意見されたら「窓のハエを叩いた」とでも言っておくつもりだったのだが余計な心配だった。

 

 小学生の側に立てば、「次は自分たちがバシッ!の対象になるかも」という恐怖があったかもしれないが、それよりも「大人を怒らせると怖い」ということを身をもって実感したのではないだろうか。

 

 体罰や暴力は私も反対だが、言葉でいくら言ってもマナーを守れない子供がいるのは事実。そうした場合に私のような「牽制」をかけるのは間違いではないと思う。実際に効果はてきめんだった訳で。

 

 記事を書いたカウンセラーの先生がいう事は正論だが、公共の場では「言葉」だけでは通用しないという現実もあるということを知ってほしい。

日経、オリンピック開催再考を促す記事を1面で掲載

「今夏の開催を望む人は少数派」が市井のリアリズムと主張

 

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 7日に政府から緊急事態宣言が発令され、1都3県の飲食店の営業時間短縮や一般市民の夜間の不要不急の外出の自粛要請が行われている。昨年末からの感染者の急拡大に伴うもので、後手になった感は否めないが実施しないよりはマシなのは確かだ。

 

 問題は予定されている2月7日に宣言が解除できるかどうかだろう。近況を見ると9日には京都、大阪、兵庫3府県の知事が新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言の再発令を要請しており、少なくとも目先は感染状況が改善される見通しは立たないと言っていいだろう。東京都の感染者数に至っては9日まで3日連続で2000人を上回っており、医療崩壊は現実のものとなりつつある。

 

 この差し迫った状況のなかで、個人的には夏の東京オリンピック・パラリンピックが開催できるのか非常に疑問を持っているのだが、政府や都知事からは予定通りの開催の方針しか伝えられないし、東京五輪・パラリンピック組織委員会も「安全安心に開催されるよう準備を進める立場」と声明を発表している。関係者には「中止・延期」という発想は少なくとも表面上は微塵もないようだ。

 

 こうしたなか、日本経済新聞は10月付けの朝刊の1面のコラム「春秋」で、オリンピック開催の事実上の再考を促す論調を打ち出した。私は全てのマスメディアを漏れなく読んでいる訳ではないので不正確かもしてないが、日本を代表する全国紙が1面でオリンピック開催の見直しの記事を掲載したことの意義は大きいと思う。

 

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 記事では、第二次世界大戦末期の御前会議を引き合いに出して「国力の現状などのリアルな数字や予測を前にしながら誰もが思考停止に陥った」とし、「これが遠い昔の出来事と言い切れようか」と述べている。

 後半では各種世論調査では「今夏の開催を望む声は少数派である。これが市井のリアリズムだろう」と冷静に国民の声を代弁している。個人的には「よくぞこの時期にここまで踏み込んだ論陣を張ってくれた」として拍手したいぐらいだ大手新聞社は日経を含めて東京2020オリンピックオフィシャルパートナーであり(産経新聞はワンランク下のオフィシャルサポーター)、開催に否定的な記事を掲載するには相当な覚悟が必要だろう。しかも1面の準社説扱いである。

 

 こうした国民感情と与党幹部の意識はかなり食い違っているように見える。例えば自民党の二階幹事長は5日の記者会見で「開催しないということのお考えを聞いてみたいぐらいだ」という発言をしている。「お考え」は世論調査で国民の意識としてはっきり示されているのに、これを完全に無視した内容だ。要するに「開催ありき」の前提で話を進めているので、都合の悪い情報には聞く耳を持たないのだろう。

 

 そもそも日本がいくら開催すると前向きになったところで、肝心の海外各国が自国の感染対策で選手を送り出せない、もしくは感染が収束していない日本での開催に参加したくないと言い始めたらどうするのか。

 そもそも世界で感染者数(10日時点で2200万人)、死亡者数(同37万人)ともに最大の米国が、何の問題もなくすべての選手団を送り出せるというのはどう考えても楽観的過ぎるだろう。仮に米国が選手団を派遣できないという判断をした場合、オリンピックの最大のスポンサーである米テレビ局は放映する意味を大きく失う。その結果、放映権の解約となれば国際オリンピック委員会は予定通り開催できるのだろうか。

 

 7月23日の開催まで残り半年余り。聖火リレーは3月には始まる。政府と東京都は開催の中止や延期を視野に入れた議論を進める時期にあるはずだ。希望的観測だけに基づいて予定外のシナリオを考慮しないことを世間では「無為無策」という。