如月五月の「ちょっと気になる話題、情報を斜め視線から」

ちょっと気になる話題、情報を斜め視線で解説

「大学への進学」よりも「会社への就職」の内容の方が多い

 

女子高生のための大学進学バイブル2019

2018年11月30日

 タイトルは「女子高生のための大学進学バイブル」だが、全96ページ中、大学進学に関する内容は第1特集
の20ページ弱で、残りはOGの就職先の会社とその仕事に関する内容である。

 表紙の文字で雑誌のタイトル名の次に大きい文字は中央にある「変わる大学、変わる受験」だが、これに関
した内容はわずか数ページだ。

 これでは、書店で中身を確認して買う人は納得できるだろうが、Amazonで表紙を見て購入した人の多くは
想定外の記事に「やられた!」と思うのではないだろうか。

 高校生向けに大学進学の先にある「現実」として女性が活躍する会社を紹介するのは悪いことではないし、
大学ガイド自体は巷に溢れているので「就職」という視点は面白いと思うが、であれば正々堂々と「大学進学
とその先にある就職・仕事の現実」といった見出しを表紙に出すべきだと思う。

 日経Woman自体、「働く女性」向けの編集をウリにして一定の評価もされているのだから、「大学進学」
というキーワードで無理に新しい読者層を引き付けても、読後の失望感で失う信頼の方が大きいのではないだ
ろうか。