感情的な人に負けない本
2018年4月28日
いろいろと感情面で面倒な人が周囲にいるので参考までに買ってみたが、ひとことで言えば「期待はずれ」
だった。
本書のキモは「感情トレーニング」なのだが、他人からの説教への対応方法、イヤな想像は一秒で打ち切る、
「いいこと」はとにかく喜ぶ、などが具体的な手法として挙げられているが、どれも「どこかで読んだ」よう
な話で目新しさはなかった。
第7章の最後で、「イヤなことはいわば日常茶飯事。それなら日常茶飯事のなかに飲み込ませてしまえばい
い」としているが、それができないから苦労しているのである。
ちなみに私は、感情的でイヤな上司は「どうせ自分より先に死ぬんだから」と自分を納得させているが、
これを上回るような効果的な手法を本書では見つけることはできなかった。
本来、著作に批判的なレビューはしないのが基本的なスタンスなのですが、著者への期待が大きかっただ
けに★2ということで。