Amazonのレビュアーランキングの実情はこうだ!
Amazonに限らず、食べログなどの利用者のレビューについては、以前から何かと話題を集めている。
代表例を挙げれば、「ヤラセ」や「ステルスマーケティング(ステマ)」の類ではないか、という指摘だろう。
私自身はAmzoonのヘビーユーザーでもあり、購入した商品のレビューは積極的に投稿してきた。当初は何げなく書いていたが、レビュアーランキングという制度があることを知り、自分のレビューの実力を知りたくなって、積極的なレビューを始めたのが2017年の秋頃。
ここから怒涛のようなレビューの投稿を続けて、ランクは600万番台から2019年1月には87位に上昇、ベスト100レビュアーとなった。調子に乗ってKibdle本「364日で Amazonベスト100レビュアーになる方法」を出したのもこの頃である。
ちなみにここまでの話は自慢話ではなく、これから事情を解説するための前置きである。
さて、87位に上昇して達成感も出ていたなか、その事件が起きる。
今年1月に何の前触れもなく、Amazonから「それまでに書いたレビューがガイドラインに抵触した」との通告があり、理由ことで、300本近レビューが一方的に削除され、新規のレビューも一切できなくなったのだ。
想像するにAmazonで購入したある商品の販売業者(中国の可能性が高い)の顧客への対応があまりにも酷かったので「酷評」し、★1つのレビューをしたことが販売業者の逆鱗に触れたのだと思う。
こちらとしては「注文した商品と違う商品が届いたので交換を要求したら次回以降から対応する」という販売会社の「誠意を疑う」事実をそのまま書いただけなので強制退出に不満はあったが、「所詮Amazonも手数料ビジネス」を諦めていた。
ところが今度は一か月後に、Amazonから「調査の結果レビューに問題はありませんでした。ご迷惑を掛けたことをお詫びします」との連絡があり、一転して全レビューが復活、新規レビューも投稿できるようになった。
もっとも今後のこともあるので、「どのレビューのどこに問題があったのか」については、Amazonに2度も質問したものの回答はなく依然不明。
余談だが、私のレビューをAmazonに通報したと思われる販売業者は、その後Amazonから追放処分となっていた。
という経緯があったものの、気を取り直して再びレビューを再開したのだが、今度はランク順位の変動に疑問を感じるようになった。
具体的には、いくらレビューを投稿して、「役に立った」投票を集めても順位が上がらないのである。むしろ下がったと言った方が正しいかもしれない。
投稿禁止処分を受けた時点の順位は87、復活直後の順位は103、その後多少の変動はあったものの110から130の間に収まっていた。
レビュー投稿の回数とその評価のペースは以前と変わらないのに、順位が上がらない理由が分からないのである。
この事実を確認しようと、7月9日を最後に一切のレビュー投稿を止めた。この時点でのランクは120位、現時点ですでに投稿中止から4カ月近く経過しているが、11月4日時点の順位は120位とまったく変動がない。
当然のことながら、新規レビューはこの4カ月1本もないので、7月以前に書いたレビューヘの評価がせいぜい週に10件ほど追加される程度。この程度の評価ではランクは「下がる」のが当然だろう。
結論から言えば、Amazonはレビューランキングを、レビュー本数やその評価とは別に何らかの基準を設けて、作成している可能性が高い。つまり意図的、恣意的にランキングを操作してる可能性がある。
元ベスト100レビュアーとしては、Amazonで商品を購入する際には、「レビュアーのランキングの称号(ベスト500とか1000など)をあまり参考にしない方がいい」とAmazon利用者にはアドバイスしたい。
ただし、私が得意としていた新書など書籍のランク上位レビュアーは例外で、ある程度の信頼はおけるはずだ。書籍類のレビューには、その内容に応じた評価が付くので、あまりハズレはないと思う。
基本的にステマは海外製の日用品などが主体で、日本語の本は対象になっていない。
以上、私自身のレビュアーとしての経験をもとに思うことを書いてみたが、参考になれば幸いである。