如月五月の「ちょっと気になる話題、情報を斜め視線から」

ちょっと気になる話題、情報を斜め視線で解説

読書・文章力

主張するのは「自由」だが、それで「品性」が評価されることも自覚すべき

反対するなら対案を出さないのは無責任 いまさら言うまでもないが世の中はネット社会となり、誰もがWebサイトやSNSなどを通じて自由かつ簡単に発言できるようになった。 ほんの10年ぐらい前までは新聞、雑誌、テレビなどの大手メディアしか社会的な影響力を…

ビジネス文書に必要なのは「面白さ」よりも「説得力」だ

退屈な文章を「一生書き続ける人」に欠けた視点(東洋経済オンライン) 橋口 幸生 : コピーライター チャットやLINEなどで簡単な「コメント」を使う機会も増えているようだが、会社の業務で依然として主流を占めているのは「文章」である。報告書、企画書は言…

読書しない人が増えている「理由」は5つだけではない

「若者の本離れ」がこんなにも加速した5つの理由(東洋経済オンライン) 角田 陽一郎 : バラエティプロデューサー 「最近の若者は本を読まない」――。この文章から始まるいわゆる「本離れ」の理由について分析した記事「『若者の本離れ』がこんなにも加速した5…

東洋経済オンラインが2月末でコメント機能を休止--快適な環境の提供が目的?

コメント機能を休止の原因を深読みしてみた 恥ずかしながら今週になって気が付いたのだが、東洋経済オンラインが2月29日までで「コメントサービス」を休止すると2月12日に発表した。 この「コメントサービス」は同サイトに掲載された記事に対して、思うこと…

情報は「インプット」よりも「アウトプット」重視で

SNS「バズる投稿」と「スベる投稿」の決定的な差(東洋経済オンライン) 成毛 眞 : HONZ代表 昨日、当ブログで、「記事の言う「『盲点』が何なのかがわからないという『盲点』」というタイトルで、「東洋経済オンラインに掲載に値するまでの水準に達している内容…

メールは「顔」が見えないだけに「配慮」は不可欠

メールやLINEで「地雷」を踏まないためのワザ(東洋経済オンライン) 大野 萌子 : 日本メンタルアップ支援機構 代表理事 何気なく送ったメールに対して、相手が予想外の激しい反応が返ってきて困惑--といった経験をしたことはないだろうか。 12月8日の東洋経…

他人より自分が「面白く」なければ人生はつまらない

SNSに疲れた現代人に贈る「面白さ」の本質論(東洋経済オンライン) 森 博嗣 : 小説家、工学博士 生きることは「面白さ」の追及である、という趣旨の記事「SNSに疲れた現代人に贈る『面白さ』の本質論」が11月9日付けの東洋経済オンラインに掲載された。 執筆…

ネットニュースと新聞は役割分担すべき、目的の違いは明白

ネットがあれば新聞不要と思う人に欠けた視点(東洋経済オンライン) 池上 彰 : ジャーナリスト 新聞の購読者数の減少と、それとは対照的にネット系のニュースの隆盛が著しい。 こうしたなか、あえて新聞の存在意義を説く記事「ネットがあれば新聞不要と思う…

若手社員の将来設計は想像以上に「堅実」。ただし現状再考の余地も

若手の49%が「転職を考えている」という現実(東洋経済オンライン) 佐佐木 由美子 : 人事労務コンサルタント/社会保険労務士 私のような50代後半にとっては薄々感づいてはいたものの、想像以上にショッキングな記事「若手の49%が『転職を考えている』という…

Amazonのレビュアーランキングの仕組みが不可解、順位変動の根拠が不明

Amazonのレビュアーランキングの実情はこうだ! Amazonに限らず、食べログなどの利用者のレビューについては、以前から何かと話題を集めている。 代表例を挙げれば、「ヤラセ」や「ステルスマーケティング(ステマ)」の類ではないか、という指摘だろう。 私…

「価値」を再認識することで、商品化は可能と言う「書店」の実例

「入場料を取る書店」がまさかの大流行した理由(東洋経済オンライン) 永井 孝尚 : マーケティング戦略コンサルタント 六本木の「青山ブックセンター」跡地に、オープンした書店「文喫」の新しい方向性を解説する記事「『入場料を取る書店』がまさかの大流行…

マニュアルは「必要」だが、それだけで「十分」ではない

「駄目なマニュアル」が組織にのさばる深刻度(東洋経済オンライン) 中田 亨 : 産業技術総合研究所 人工知能研究センター NEC-産総研人工知能連携研究室 副連携室長 世の中にいかに「使えない」マニュアルが存在し、その理由を解説する記事「『駄目なマニュア…

海賊版サイトは「論外」だが、電子書籍版の値下げも必要

続く無断投稿「漫画村」はなぜ繰り返されるのか(東洋経済オンライン) 大塚 隆史 緒方 欽一 : 東洋経済 記者 漫画の違法アップロードを行う「海賊版サイト」の最近の動向を解説する記事「続く無断投稿『漫画村』はなぜ繰り返されるのか」が10月3日付けの東洋経…

運用コストに言及しない投信会社社長の笑ってしまう言い分

長期投資でも実はアクティブ投信が有利な理由(東洋経済オンライン) 6月13日付けの東洋経済オンラインに「長期投資でも実はアクティブ投信が有利な理由」というタイトルのセゾン投信の中野晴啓社長のインタビュー記事が掲載されていた。 その内容を要約する…

人生に絶対の「正解」はないが、「不正解」はある

人生の正解(幻冬舎新書) 勢古 浩爾 この本のタイトル「人生の正解」を見たときは、ずいぶん大上段に構えた本で「人生の先輩として正解を語るとは大した自信だ」と、まずは関心した。 著者の作品をレビューするのは「定年バカ (SB新書) 」以来となる。定年…

「正義」を語るときは「謙虚」も忘れずに

誰の味方でもありません 古市 憲寿 本書は週刊新潮に掲載中の同タイトルのエッセイを、雑誌に掲載された当時のまま新書にまとめた内容である。文末に後日談を補足しているが。 従って、私を含めて新潮を購読している人には既読感はあるが、著者の立ち位置を…

如月五月、書評ブログを始めました

Amazonの元ベスト100レビュアーの如月五月が2019年4月ブログを始めました。 書評をメインに今注目したい情報について、簡潔にわかりやすく解説することを心がけています。 Amazonのレビュアーとしては、2019年1月に87位まで上昇、ベスト100レビュアーも獲…

「書く」ことは、「かく」ありたいという人生を「描く」ことだ

「書く」習慣で脳は本気になる 茂木 健一郎 2019年4月2日 脳科学者である著者が、「書く」ことの重要性とメリットを解説している。 全6章から構成されるが、各章の最後に「まとめ」が箇条書きで書かれており、その一部を紹介すると、 「脳は怠け者なので、…

歴史を知るには役に立つが、「反骨」な内容は少ない

東京人 2019年 05 月号 2019年4月3日 この「東京人」という雑誌を手に取るのは初めてなので、本誌の読者層や過去の経緯などは知らないので 恐縮だが、店頭で表紙の特集(多摩・武蔵野)に惹かれて読んでみた。 タイトルは「反骨の多摩、武蔵野」だが、その内…

「読書」は「体験」、「体験」は「人格形成」に影響する

読書する人だけがたどり着ける場所 齋藤 孝 2019年1月9日 コミュニケーション論など専門とする大学教授の著者が、「読書」をテーマにその意味と価値を語る本で ある。 大学生が本を読まなくなった、いう話は割と聞くが、著者によれば「大学の先生も教養のた…

読みにくい上に、内容が中途半端。企画自体に無理がある

格差社会を生き抜く読書 佐藤 優, 池上 和子 2018年11月9日 作家の佐藤優氏と児童養護の専門家である池上和子氏という豪華な顔ぶれによる「格差社会」言い換えれ ば「貧困」をテーマにした対談本である。 読む前はかなり期待していたのだが、実際に読んでみ…

「論破力」はあくまで手段、目的は結果がうまくいくこと

論破力 2018年10月12日 「論破王」と呼ばれている著者が、相手を議論で論破するテクニックや意味を語る本である。 著者の考えは「論破力は話し方の問題というよりは、事実ベースの材料、つまり根拠を持っているかどうか の問題」(第6章)に集約できるのは…

独学は効率がいい。目的を設定し、とにかく始めてみることが大事

「超」独学法 AI時代の新しい働き方へ 2018年6月10日 野口先生の本は、20年以上前に「超」整理法を読んで以来だが、「既存の常識に囚われない独自の視点でア イディアを提起する」という立ち位置は変わっていないと感じた。 さて今回のテーマは「独学」であ…

文章のプロ、「読むこと」「書くこと」の重要性を説く。「本」選びは「人」選びと同じ

読書の価値 2018年4月7日 著者は、大学教員及び小説家という経歴を持つ「文章のプロフェッショナル」である。 このプロが本書で、自分の読書歴や本の選び方などを紹介しつつ、インプットとしての「読書」の価値を、 またアウトプットとしての「文章を書くこ…