如月五月の「ちょっと気になる話題、情報を斜め視線から」

ちょっと気になる話題、情報を斜め視線で解説

情報は「インプット」よりも「アウトプット」重視で

 SNS「バズる投稿」と「スベる投稿」の決定的な差(東洋経済オンライン)

成毛 眞 : HONZ代表

 

 昨日、当ブログで、「記事の言う「『盲点』が何なのかがわからないという『盲点』」というタイトルで、「東洋経済オンラインに掲載に値するまでの水準に達している内容とは思えない」と酷評する内容を書いて、コメントとして東洋経済オンラインに投稿もしたのだが、その直後にコメントは削除されてしまった。

 

 想像するに、編集方針への批判と受け止められた結果なのだろうが、自由な意見交換の場を提供するにしては「ずいぶん了見の狭い」な対応だとは感じた。

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 まあ、私自身はブログのタイトル通り「人とは異なる視点」をウリにしており、事実に基づいて感じたことは利害関係なしでズケズケと書くので「怒りを買う」ことは多い。この手の「理不尽な対応」はAmazonのベスト100レビュアーの際にも経験している。

 相手もビジネスなので「不利益」を感じるコメントには、「削除」で対応するのは当然ではあろう。

 

 さて、今回の対象記事は12月11日付けの東洋経済オンラインに掲載された「SNS『バズる投稿』と『スベる投稿』の決定的な差」である。

 

 著者は元日本マイクロソフトの社長で、現在は書評サイト「HONZ」を運営する成毛眞氏だ。最近の印象としては、ビジネスマンに関わる諸問題へのアドバイスに関する本を多数出版している印象がある。私も当ブログの4月11日に「俺たちの定年後 - 成毛流60歳からの生き方指南」というタイトルの本についてAmazonでレビューを転載したが、現在でも「役に立った」投票数は41人でトップ評価をいただいている(ちなみに2位は12人)。

 

 さて、今回のテーマはSNSだ。

 冒頭にビジネスマンがやっていそうな情報収集活動の例が5つ紹介されている。どれも思い当たることのある内容だと思うが、私自身が実践しているのは通勤途中のニュースチェックぐらいだ。

 ただ、チェックするのはニュースアプリだけではなく、雑誌のサブスクリプション「dマガジン」の方が主体で、東洋経済、ダイヤモンドなどの経済誌や各種週刊誌なども目を通すので、発売日の月曜日は全部目を通すのに結構な時間を取られる。

 私も日によってはインプットにかなり時間を割いているのは事実だ。

 

 記事で成毛氏が主張しているのは「膨大なインプットを捨て、アウトプットにシフトせよ」ということだ。

 この主張自体は、最近では著名人がアウトプットの重要性を説いているので、目新しくはないのだが、本記事の特徴はその具体的なアドバイスにある。

 

 例として、「大衆が取り上げそうなネタを取り上げるな」と指摘している。この理由として「一目置かれるようなことを発信しないと、意味がないのである」としているが、これはその通りなのだ。

 

 まあ自己満足のためだけに書いているのであれば構わないのだろうが、多くの人は貴重な時間を割いてSNSを発信している訳で、書いた内容は読んでほしいと思っているはずだが、「大衆ネタ」ではまず読者の心に刺さらないのだ。

 

 とは言え、毎日「独自ネタ」を発掘して文章にするのは、プロの文筆家ならともかく、SNSで片手間に情報発信する素人には厳しいものがある。

 

 当ブログも、たまに自身でオリジナルなネタを見つけて記事にすることもあるが、大体は東洋経済オンラインなどで掲載された記事をネタの対象にしている。

 

 ただし、ブログに掲載するにあたっては、記事の内容をそのまま紹介するような事はしない。必ずそこにオリジナルな視点を書き込むようにしている。

 ただ単に転載・引用したり、ごく普通の感想を書くだけでは誰も読みたいとは思わないし、何より本人の発想力、文章力の強化にならない。これでは時間の無駄に近いだろう。

 

 加えて、私自身原則として早朝にWebサイトで更新された記事をネタに、朝7-8時までに1600字程度の文章に仕上げてブログに掲載、合わせて「如月ブログ/更新」の名前でコメントすることを原則にしている。

 これは言うまでもなく、対象となる記事のWebの読者がビジネスマンで勤務時間前に読んでいることを意識している。いくら良い文章を書いても、タイミングを逃せば読んでもらえるチャンスは減る。

 

 成毛氏のいう「大衆が取り上げそうなネタ」を取り上げないのもひとつの考え方だが、現在話題となっているテーマをあえて避ける必要もないと思う。

 要するに、他のSNSと内容でいい意味で「差別化」ができればいいのだ。誰もが言いそうな表現や内容は避けて、オリジナルな視点から書けば、読んでくれる人はいるはずだ。

 

 ただし、このオリジナルな視点から文章を書くには、それなりの思考回路を鍛える必要がある。一見「おやっ?」と思わせて、読後に「なるほど!」と感じさせる文章を書くのは結構しんどいものだ。

 かくいう私自身も、まだまだ修行中の身ではあるのだが。