如月五月の「ちょっと気になる話題、情報を斜め視線から」

ちょっと気になる話題、情報を斜め視線で解説

マーケティング

ネット通販はヨドバシとAmazonで事足りる。税別価格表示の他社は論外

いまだに税別表示を続ける家電量販店の愚策 私はネット通販をけっこう頻繁に利用するのだが、定番のAmazon(プライム会員)に加え、ヨドバシカメラの運営するヨドバシ.comを使うことが多い。というかこの2社で大抵のことは事足りる。 5月3日付けで雑誌プ…

読む価値があるのは全182ページ中、第三章の36ページ

世界が変わる「視点」の見つけ方 未踏領域のデザイン戦略 佐藤 可士和 何とも厳しい評価のタイトルだが、読後の感想はそのままである。 当然ながら読み手の価値観は様々なので異論はあろうが、なぜ私がそう感じたかと言えば、第二章までの143ページ(全体の7…

根底にあるのは「信じる価値をどのように社会に認めてもらうか」という信念

1本5000円のレンコンがバカ売れする理由 野口 憲一 タイトルを見て「いわゆる価格戦略のマーケティング本ね」と思った人には「半分当たっている」と言っておく。 というのも、もう半分の中身はまさに本書のテーマであるレンコンらしい「泥臭い試行錯誤の体験…

パズル作家の書いた「頭の体操」、ビジネスの役には・・?

生き残れるビジネスマンになる21の思考実験 北村 良子 2018年12月27日 パズル作家という異色の肩書を持つ著者が、ビジネスマン向けに「思考実験」という切り口で書いた本で ある。 取り上げる思考実験の例題には、「囚人のジレンマ」のように有名な内容も含…

まずは「一点突破」で旗を揚げよ!

自分マーケティング―― 一点突破で「その他大勢」から抜け出す 川上 徹也 2018年12月3日 コピーライターで「ストーリーブランディング」を得意とする著者が、会社での「その他大勢から抜け出す」 ことを目標に執筆した「自らを周囲にアピールする」ためのテク…

これ以上易しい入門書はなさそうだが、それでも後半は難しい・・・

マンガでわかる統計学入門 滝川好夫 2018年11月23日 統計学をまったく知らない初心者にも分かるように、マンガで書かれた入門書である。 しかも、登場人物はすべて若い女性という何とも心憎いまでの「統計への抵抗感排除」への配慮が感じられ るのは感心する…

「値下げ」しても「値上げ」しても儲かる価格戦略のキモを紹介

なんで、その価格で売れちゃうの? 行動経済学でわかる「値づけの科学」 永井 孝尚 2018年11月20日 「利益が出ない」ビジネス全般に対して、行動経済学に基づいて価格戦略の手法を解説する内容である。 本書は2部構成になっていて、第1部の「値下げでも儲か…

栄枯盛衰の激しい居酒屋業界の歴史に迫る。黎明期は「朝食を夜10時に」

居酒屋チェーン戦国史 2018年10月10日 外食業界のなかでも特に競争が厳しいのが「居酒屋」だ。参入障壁が低く、素人でも300-400万円もあれば 開業できるが、3年で5軒に2~3件は閉店するという(P20)。 第一章では、この居酒屋チェーンの、元祖である「…

「未来の年表」のビジネス版。分かりやすい発想と展開が面白い

未来の稼ぎ方 ビジネス年表2019-2038 2018年10月4日 昨年話題となった「未来の年表」のビジネス版というのが一読した感想だった。 本書の特徴は、各章の構造がはっきりしていること。具体的には、2019年から2038年までの20年間を一年 ごとにテーマ別に章立て…

意外に面白い「統計思考」、例題が実践的で役に立つ

できる人は統計思考で判断する 2018年8月6日 日本生命系列の研究所でアクチュアリー(保険数理の専門職)である著者が、「統計」という概念を分かり やすく解説する本である。 個人的に「統計」という分野に関心はあったのだが、見かける書籍には「何たら統…

「官製価格」は消費者にも企業にも不利益となる、楽天イーグルスを見習え!

「価格」を疑え - なぜビールは値上がり続けるのか 2018年5月12日 酒類小売店を保護を目的としていたビール価格や、「ゼロ円端末」を規制する携帯電話会社への介入・規制 などの具体例を取り上げ、結果として、「価格の官製化」はモノを買う側の消費者にも、…