如月五月の「ちょっと気になる話題、情報を斜め視線から」

ちょっと気になる話題、情報を斜め視線で解説

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

幅広いジャンルをカバーした「情報の取扱説明書」

勝つための情報学 バーチャルからリアルへ 山村 明義 2018年12月27日 本書の経歴によれば、金融業界誌や出版社などで情報収集・発信を35年間手掛けてきたジャーナリストであ る著者の「情報学」である。 読後の感想を言えば、長年の取材経験に基づいた「情報…

パズル作家の書いた「頭の体操」、ビジネスの役には・・?

生き残れるビジネスマンになる21の思考実験 北村 良子 2018年12月27日 パズル作家という異色の肩書を持つ著者が、ビジネスマン向けに「思考実験」という切り口で書いた本で ある。 取り上げる思考実験の例題には、「囚人のジレンマ」のように有名な内容も含…

発達障害は「病気」ではなく「個性」として対処を

発達障害 生きづらさを抱える少数派の「種族」たち 本田 秀夫 2018年12月20日 20年以上発達障害の臨床と研究に取り組んでいる精神科医の解説する発達障害の解説本である。 本書の特徴は、「(事例として)紹介された特性は自分にも当てはまるけれど、生活には…

「事実」を見て「真実」を知ることの重要性を説く

明日の日本を予測する技術 「権力者の絶対法則」を知ると未来が見える! 長谷川 幸洋 2018年12月15日 本人が終章で「東京新聞という極端に左に傾いた新聞社に勤めながら、保守中道路線を貫いた」(p234) と述べているように、異色の記者経歴を持つ著者の政…

ビデオ電話は結構面白い。音声認識はいまひとつ

Echo Show (エコーショー) 第2世代 2018年12月14日 Echou Showを買った動機の一番がビデオ電話機能だったので早速実行。 簡単な設定で、相手の名前を呼び掛けるだけで繋がります。画像自体はやや粗っぽいですが、十分に実用レ ベル。しかも画面には相手の顔…

「日経を読むとバカになる」らしい。記者への辛辣な批評

日経新聞と財務省はアホだらけ 高橋洋一、田村秀男 2018年12月14日 元大蔵官僚の高橋洋一氏と元日経新聞記者の田村秀男氏の対談本である。 本のタイトルは、日経と財務省をコケにしているが、その矛先の大半が日経新聞向けられている。より具体 的に言えば日…

特集、国産車、外車のページ配分が良いSUV入門書

2019年 国産&輸入 SUVのすべて 2018年12月12日 現在はミニバンに乗っているのだが、最近人気のSUVにも興味が出てきたので、とりあえず概要が判る本を 探していて見つけたのが本書。 結論から言えば、SUVの現状をよく知らない初心者には分かりやすい内容だっ…

この不利な局面であえて鮮明に「擁護」する姿勢は立派

日本会議・肯定論 濱田浩一郎 2018年12月8日 本書にも多数紹介されているが、ここ最近は「日本会議」を日本を陰から牛耳る黒幕のようなイメージで批 判的に語る本が多いように感じていた。 私自身は日本会議の主義・主張に詳しくはないし、特に支持している…

「病院難民」にならないための「患者力」を高めよう

その診断を疑え! 池谷 敏郎 2018年12月8日 本書は「その診断を疑え!」というタイトル通り、間違った治療法によって病気が治らないで苦しんでいる 人向けに、その対処法を解説している。 第一章から第二章までのテーマは「病院難民」。 「足の冷え」「胃がも…

うーん、たしかに画質は酷いが、展開も意味不明。二話で挫折

ブギーポップは笑わない 2018年12月5日 18年前の作品なのでそこは割り引いても画質が酷い。特にオープニングは。作品紹介の一枚絵はけっこう イケてるので落差に愕然としてしまう。 ついでに言えば、キャラはともかくストーリーが・・・。ただでさえ作風が「…

全26話、飽きずに最後まで結構楽しめました。

異世界の聖機師物語 2018年12月4日 「天地無用」は観ていないので比較はできませんが、全26話最後まで飽きずに楽しめたことを考えると、 結構評価しても良いのではないでしょうか。登場人物の設定とストーリーの分かりやすさに★4。 ただ、Prime対象作品なの…

「暴言」なのか「妄言」なのか、それが問題だ

国家はいつも嘘をつく --日本国民を欺く9のペテン 植草 一秀 2018年12月3日 厳しい安倍政権批判で知られる植草氏の最新刊である。 いつの時代も権力者は批判に晒されるのは常なので、まあ予想していた内容ではあるのだが、読後の印象と しては、良い悪いは別…

まずは「一点突破」で旗を揚げよ!

自分マーケティング―― 一点突破で「その他大勢」から抜け出す 川上 徹也 2018年12月3日 コピーライターで「ストーリーブランディング」を得意とする著者が、会社での「その他大勢から抜け出す」 ことを目標に執筆した「自らを周囲にアピールする」ためのテク…

「不作法」をするのは「頭が悪い」からだ

男の不作法 内館 牧子 2018年12月2日 脚本家、作家で女性初の横綱審議委員会の委員でもあった内館牧子氏の最新作である。 今回のテーマは男の「不作法」だ。引き合いに出された不作法の数は30に上る。当然ながら「マザコンを隠 さない」「下ネタを言う」など…

電池の入れ方が特殊、レシーバーの大きさは「ナノ」ではない

ワイヤレスマウス ナノレシーバー付 シルバー 2018年12月1日 過去にAmazonベーシックで失敗した経験がないので今回も期待していたのだが、評価は「微妙」。 まず単4電池2本の入れ方が不思議なほど難しい。斜めにして入れる「必然性」が思い当たらない。デ…

文学博士、老後の「おカネ」を語る。お薦めは株式投資

お金の整理学 外山 滋比古 2018年12月1日 英文学の博士号を持ち、お茶の水女子大の名誉教授である著者が、シニア層に向けて「おカネ」との付き合 い方をアドバイスする本である。 全6章189ページから構成されるが、本書の最大の特徴は、第5章から最後までの6…

「大学への進学」よりも「会社への就職」の内容の方が多い

女子高生のための大学進学バイブル2019 2018年11月30日 タイトルは「女子高生のための大学進学バイブル」だが、全96ページ中、大学進学に関する内容は第1特集 の20ページ弱で、残りはOGの就職先の会社とその仕事に関する内容である。 表紙の文字で雑誌のタ…

ビートたけしは年をとっても「さみしさ」を感じない

「さみしさ」の研究 ビートたけし 2018年11月30日 あとがきで著者が、「いままで小学館から出す本は『世間への違和感』を毒舌で叩き切るスタイルだった」 と言うように、今回は「さみしさの研究」という一見雰囲気のまるで違うタイトルになっている。 という…

これ以上易しい入門書はなさそうだが、それでも後半は難しい・・・

マンガでわかる統計学入門 滝川好夫 2018年11月23日 統計学をまったく知らない初心者にも分かるように、マンガで書かれた入門書である。 しかも、登場人物はすべて若い女性という何とも心憎いまでの「統計への抵抗感排除」への配慮が感じられ るのは感心する…

心が疲れた人向けの格言集。「許す」のも「話す」のも苦手な人はどうする?

斎藤一人 しあわせセラピー 斎藤一人 2018年11月21日 著者は、化粧品・健康食品の「銀座マルカン」の創設者で、2003年には納税額日本一になったという大金持 ちの実業家である。 さぞかし「お金持ちになるための秘訣」が書いてあるであろうと思った人には残…

「ねじれ」に対応できない

DIY

シャワーホース ヘッド ステンレス 1500mm 2018年11月21日 見た目は高級感もあって、取り付けも簡単、水漏れもしないんですが、ホースの「ねじれ」に対応してくれ ません。 これまでのホースは使っているうちにねじれても付け根の部分が回転して、自然にねじ…

「値下げ」しても「値上げ」しても儲かる価格戦略のキモを紹介

なんで、その価格で売れちゃうの? 行動経済学でわかる「値づけの科学」 永井 孝尚 2018年11月20日 「利益が出ない」ビジネス全般に対して、行動経済学に基づいて価格戦略の手法を解説する内容である。 本書は2部構成になっていて、第1部の「値下げでも儲か…

かなり尖ったAI主導の未来予測図。未来は「面白がった者勝ち」

ユーチューバーが消滅する未来 2028年の世界を見抜く 岡田 斗司夫 2018年11月19日 個人的には「オタク系の社会評論家」というイメージを持っている岡田斗司夫氏の最新刊である。 タイトルは「ユーチューバーが消滅する未来」だが、実際にYouTubeに触れている…

未来のAI主導のおカネの世界を具体的に解説。個人情報提供は不可避に?

AIが変えるお金の未来 坂井 隆之, 宮川 裕章 毎日新聞フィンテック取材班 2018年11月18日 最近、AIをキーワードにした解説本が多数発行され、人気も集めているようだが、この本もその種類に入る ことは間違いない。 ただし、他の類似するタイトルの本と異な…

あぶないのは「中の上家庭」、紹介事例が盛りだくさん

あぶない家計簿 横山 光昭 2018年11月14日 貯められない家計へのアドバイスを得意とするファイナンシャルプランナー横山光昭氏の最新作である。 日経新聞電子版で連載のコラム「もうかる家計の作り方」が元ネタなので、同コラムを読んでいれば内容が 被る可…

不動産投資は「投資」ではなく「事業」だ。サラリーマンは圧倒的不利

不動産投資にだまされるな-「テクニック」から「本質」の時代へ 山田 寛英 2018年11月11日 『サラリーマン大家さん、不動産投資で年収アップ!』という広告を見て、その気になったり、疑問を持た ない人は、間違いなく「不動産投資」に向いていない。 この程…

読みにくい上に、内容が中途半端。企画自体に無理がある

格差社会を生き抜く読書 佐藤 優, 池上 和子 2018年11月9日 作家の佐藤優氏と児童養護の専門家である池上和子氏という豪華な顔ぶれによる「格差社会」言い換えれ ば「貧困」をテーマにした対談本である。 読む前はかなり期待していたのだが、実際に読んでみ…

60歳前後限定の生活アドバイス。無理な人付き合いは「拷問」だ

俺たちの定年後 - 成毛流60歳からの生き方指南 - 成毛 眞 2018年11月9日 本書の特徴は、現在60代の著者が定年後生活のちょっと先輩として、これから定年を迎える60歳前後のサラ リーマンに向けて特化している、という点にある。 「はじめに」で「いま40歳代…

勉強法というよりはシニア向け生き方の指南本

60歳からの勉強法 定年後を充実させる勉強しない勉強のすすめ 和田 秀樹 2018年11月7日 過去に「勉強法」に関する著書を20年近く出し続けてきた著者が、これまでの資格取得等を目指す「イン プット型」勉強法から、「アウトプット型」へと方針を転換、中高年…

栄枯盛衰、ライバルとの競争、改めて知る地方都市の現状と課題

地方都市の持続可能性 田村 秀 2018年11月7日 本書のテーマは「地方都市」である。 著者は、自治省出身の地方自治の専門家で、住居のあるさいたま市と勤務地の新潟を毎年50往復、講師とし て年間20-30回の出張をこなしていたそうだ。その意味では、実際に地…