如月五月の「ちょっと気になる話題、情報を斜め視線から」

ちょっと気になる話題、情報を斜め視線で解説

仕事・職場

65歳までは再雇用で、その後は個々の資質で働くのが現実

「管理職は年長者の役割」の発想を壊すべき理由(東洋経済オンライン) 高城 幸司 : 株式会社セレブレイン社長 高齢者の雇用問題について、なんとも理解しがたい不可解な記事「『管理職は年長者の役割』の発想を壊すべき理由」が7月29日の東洋経済オンラインに…

ビジネス誌のランキング、コンマ数%の違いに意味はあるのか

日ごろから仕事の関係もあって、東洋経済、ダイヤモンド、プレジデントなどを出勤途中にタブレットで購読している。 昔は駅の売店で購入していたが、今はdマガジンという月額定額制のアプリを契約してタブレット端末で読んでいる。一部の記事は電子版では提…

結婚願望の強い女性の「あぁ勘違い」がひどすぎる

300万人男余りでも女性が婚活で苦労する背景(東洋経済オンライン) 荒川 和久 : ソロもんラボ・リーダー、独身研究家 もともと結婚願望は女性の方が強い、というのは昔から言われていたように思うが、具体的なデータで検証、婚活市場では男性が大量に余って…

日本人に必要なのは「投資教育」よりも「税と社会保障への理解」

「投資教育」以前に日本人に必要不可欠な金融リテラシーとは何か 大江英樹:経済コラムニスト 金融庁のレポートを引き合いにした老後資金2000万円不足報道をきっかけに、当初の政府の年金運用の責任を問う方向から、最近ではレポートの内容を冷静に整理する…

日本マイクロソフトの「外向き」週休3日制度

マイクロソフトが「週休3日制」を導入するわけ(東洋経済オンライン) 日本マイクロソフトが国内の全オフィスを対象に金曜日を有休の「特別休暇」とし、期間限定ながら週休3日制を導入するという記事「マイクロソフトが『週休3日制』を導入するわけ」が7月23…

もはや常態化した東京メトロ東西線の混雑度、解決策は先送り

やはり1位は東西線、首都圏の鉄道『最新混雑率』(東洋経済オンライン) 小佐野 景寿 : 東洋経済 記者 昔といっても20年ぐらい前だが、東京メトロ東西線の門前仲町駅から数分のマンションに賃貸住まいしていたことがある。 確かに都内への通勤には便利だった…

編集長によれば東洋経済は「いい会社」らしい

『週刊東洋経済』編集長が転職しない理由(PRESIDENT Online) 経済誌のWebサイトPRESIDENT Onlineに7月16日付けで「『週刊東洋経済』編集長が転職しない理由」という記事が掲載された。 現在の週刊東洋経済の編集長である山田俊浩氏と書評サイトHONZ代表の…

ようやくタワマンブームへの危機感が高まってきた

神戸市がブチ上げた『タワマン禁止令』の波紋(東洋経済オンライン) 一井 純 : 東洋経済 記者 東京都心部でのタワマン建築はまだ活況だが、この流れにストップをかける動きが地方から出てきた。 7月11日付けの東洋経済オンラインの記事「神戸市がブチ上げた…

積極的な新卒フリーランスという生き方

クラウドソーシングで生活する「若者の実情」(東洋経済オンライン) 藤田 和恵 : ジャーナリスト 大卒の就職率が高水準にあるなか、あえてフリーランスを選択するという新卒を紹介する記事「クラウドソーシングで生活する『若者の実情』」が7月10日付けの東…

音楽プロデューサーの語る創造的定年後のススメ

定年クリエイティブ - 60過ぎたら創作三昧 - (ワニブックスPLUS新書) 中島 正雄 学生時代から音楽に携わり、その後も音楽制作会社などで様々な音楽活動を仕事にしてきた著者の「定年後人生のアドバイス」である。 タイトルに「クリエイティブ」とあるように…

「おカネ」というよりは「社会インフラ」の未来予想

お金の未来年表 (SB新書) 朝倉 智也 「お金の未来年表」というタイトルから、この本に興味を持った人は、将来の株式や不動産などの資産価値に関する予想やそれに対応する資産運用のノウハウを期待するかもしれない。 水を差すようで恐縮だが、読後の感想を…

「言葉」も「思考」も現実化するらしい

「自分はダメ親」と悩む人を変える"魔法の言葉"(東洋経済オンライン) 7月4日付けの東洋経済オンラインに「『自分はダメ親』と悩む人を変える"魔法の言葉"」という記事が掲載された。子育てに失敗していると認識している3人の子供の母親が、どうしていいかわ…

三井住友銀行の行員は東京五輪のTシャツを着るか?

メガバンクの一角である三井住友銀行が、この夏本店勤務の行員にTシャツ、Gパンでの勤務を認めるこちにしたそうだ。関連記事日本経済新聞6月25日(Tシャツ・ジーパンOK 三井住友銀の本社、夏限定で試行) 個人的に、金融機関特に銀行では、男性はネクタイ、…

婚活市場にまだいた! 42歳の大手金融機関マザコン男

姑が過剰介入する結婚に絶望した彼女の告白(東洋経済オンライン) 婚活市場には、まだこんな男が生息していたのか、と思わせる記事「姑が過剰介入する結婚に絶望した彼女の告白」が6月27日付けの東洋経済オンラインに掲載された。 記事は女性が2回目の男性…

中高年男性よ、心と身体を動かせ、感動を取り戻せ!

バカになれ 人生の勢いの取り戻し方(朝日新書) 齋藤 孝 タイトル「バカになれ」は、仕事に全精力を注ぎ込んできたものの、気力・体力が衰え、人生に諦めを感じている中高年男性に向けた応援メッセージである。 第一章では、人生を苦しくする三本の鎖として…

「精神論」による定年後の処世術

定年をどう生きるか 岸見一郎 これまで何冊か定年後の生き方をテーマにしたシニア本は読んできたが、どの書籍とも方向性というかアプローチの方法が異なるという点では、異色の内容である。 「はじめに」にあるように、定年を「人はなぜ生きるのか、どう生き…

昭和のオジサンが評価されている7つの視点

オジサンはなぜカン違いするのか(廣済堂新書) 香山リカ 昭和なオジサンは「時代が変わったことに気づくべきだ」。 著者の伝えたいことを一言で表現すると、こういうことになると思う。 本書では、いわゆる自分の各種ハラスメント行為が大きく時代遅れにな…

緻密な調査と取材、「公安」の概要がわかる良書

内閣情報調査室 公安警察、公安調査庁との三つ巴の闘い(幻冬舎新書) 今井 良 タイトルは「内閣情報調査室」だが、その内容は政府が統括する「公安」に関する組織とその具体的な仕事についてだ。 つまり、内閣が直接管轄する同調査室に加えて、警視庁公安部…

「教養」とは情報を結び付けて生かす「力」

東大教授が考えるあたらしい教養 (幻冬舎新書) 垣裕子, 柳川範之 最近ビジネスマンの間で何かと話題に上ることが多い「教養」について、東京大学の教授2人が解説する本である。 とは言え、「はじめに」で「本書は教養と呼ばれる知識を得るための本ではな…

家出の女子高生が自宅に居候。男は矜持を保てるか

ひげを剃る。そして女子高生を拾う。(1)(角川コミックス・エース) 足立 いまる (著), しめさば (その他), ぶーた (その他) 会社の女性上司に振られた主人公のサラリーマンが帰宅途中に、家出して道端に座り込んでいた女子高生から声を掛けられ、とりあえ…

ちょっとした気遣いで人間関係はもっと良好になる

一緒にいて楽しい人 疲れる人: 仕事もプライベートも、好かれる人はここが違う!(知的生きかた文庫) 本郷 陽二 人間関係を良くすることについて書かれた本は多いし、それなりに読まれているようだが、本書も2014年に出版された同名の本の文庫化であり、売れ…

「意見」は聞くが「結論」は譲らない政治家の本音

実行力 結果を出す「仕組み」の作りかた(PHP新書) 橋下徹 本書のキモは2つ。組織のトップに立つ者の物事の進め方の要点とその実績、そしてもはや著者のライフワークとの言うべき大阪都構想の狙いだ。 一つ目のトップの在り方だが、橋下氏のやり方のポイン…

人生訓メモの集大成、その価値判断は読者に委ねられた

不惑の老後(SB新書) 曽野綾子 これはもう「書籍」というよりは、著者の人生訓メモの「寄せ集め」もしくは「集大成」と言った方が適切だろう。 何しろ、項目として立っている見出しが207もあり、出典一覧も67冊に上る。便宜上、全六章に章立てしているもの…

イヤホンは「話しかけ防止」に効果あり

小学館『NEWS ポストセブン』が運営する動画ニュースサービス『News MagVi』で興味深いコンテンツがあったので紹介したい。 【動画】イヤホンは「話しかけないで」の意思表示なのか|NEWSポストセブン 30秒程度の短い動画なのだが、要約すると「他人から話し…

読む価値があるのは全182ページ中、第三章の36ページ

世界が変わる「視点」の見つけ方 未踏領域のデザイン戦略 佐藤 可士和 何とも厳しい評価のタイトルだが、読後の感想はそのままである。 当然ながら読み手の価値観は様々なので異論はあろうが、なぜ私がそう感じたかと言えば、第二章までの143ページ(全体の7…

「正義」を語るときは「謙虚」も忘れずに

誰の味方でもありません 古市 憲寿 本書は週刊新潮に掲載中の同タイトルのエッセイを、雑誌に掲載された当時のまま新書にまとめた内容である。文末に後日談を補足しているが。 従って、私を含めて新潮を購読している人には既読感はあるが、著者の立ち位置を…

根底にあるのは「信じる価値をどのように社会に認めてもらうか」という信念

1本5000円のレンコンがバカ売れする理由 野口 憲一 タイトルを見て「いわゆる価格戦略のマーケティング本ね」と思った人には「半分当たっている」と言っておく。 というのも、もう半分の中身はまさに本書のテーマであるレンコンらしい「泥臭い試行錯誤の体験…

日本の命運は「ポリテック」が握る。カギは住民の理解

日本進化論 落合 陽一 2019年1月10日 ポリテックとは、政治(Politics)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた造語だが、著者との対談の なかで、小泉進次郎氏は「『テクノロジーによって何が可能になるか』といった観点を政治の議論に取り入れ ていく…

ポジティブに迎える「役職定年」のススメ

役職定年 河村 佳朗 , 竹内 三保子 2018年12月28日 役職定年という言葉を聞くと、おそらく誰もが「給料の減少」「地位と権限の消失」などを連想し、仕事へ の「モティベーションの低下」といったネガティブな思考になりがちだ。 本書では、「役職定年をポジ…

「日経を読むとバカになる」らしい。記者への辛辣な批評

日経新聞と財務省はアホだらけ 高橋洋一、田村秀男 2018年12月14日 元大蔵官僚の高橋洋一氏と元日経新聞記者の田村秀男氏の対談本である。 本のタイトルは、日経と財務省をコケにしているが、その矛先の大半が日経新聞向けられている。より具体 的に言えば日…